JGBトレーディングフロア(2025年6月9日)

債券は下落。先週末の米雇用統計の結果を受けて利下げ期待が後退し長期金利が上昇した流れを引き継いで売りが優勢だった。超長期金利の上昇基調はピークを打ったとみるものの、20日の国債市場特別参加者会合を控えて動きにくいようだ。加えて超長期債の発行減額期待に対して中期債に対する需要悪化を警戒する向きもあり、先物や10年債は、売り買いどちらも手掛けにくいとの見方。7月以降の国債発行額について、最低で入札1回当たり30年債で2000億円、40年債で1000億円減額が予想されており、それを下回ると短期的に失望売りを招く可能性もあるとの声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年未満1000億円、1-3年2750億円、3-5年2750億円、5-10年3000億円、25年超750億円。応札倍率は、それぞれ2.96、2.81、1.65、2.11倍。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年6月6日)

債券相場は、超長期債を中心に買いが優勢だった。5日に実施された30年利付国債入札が弱い結果となり、財務省が7月から超長期債の発行を減額するとの期待が高まった。20日に予定される国債市場特別参加者会合に向けて、利回りが上昇すると発行減額幅が大きくなるとの観測から金利は上がりにくい構図になっており、超長期から長期債にかけて買いが入りやすくなっているとの見方。
ただ一方で超長期債が減額された場合に代わりに発行が増えるとみられる中期債は軟調。新発2年債利回りは一時0.77%と4月3日以来の高水準を付けた。しばらくはイールドカーブのフラット化の圧力が続きそうだ。

【メモ】
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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ウィークリーレポート(2025年6月6日)

6月第1週、日経平均は▲0.59%、NYダウ+1.17%、ユーロストックス50+1.18%とまちまちな展開となりました。
前週に引き続き、トランプ大統領とイーロイン・マスク氏が決別、マスク氏が大統領弾劾を求めるなど、奇想天外なヘッドラインにあふれる一週間でした。しかしながら、マーケットの反応は限定的で、日経平均の週間値幅は547円と、年末年始の休暇を除けば2023年5月以来の動きの乏しさでした。マーケット環境が落ち着いたわけでもなく、VIX指数は週初めに20.45ptを付けるなど2024年の年間平均値15.55ptを上回って推移しており、ヘッドライン疲れから右往左往するのをやめ、経済指標など関税の影響をデータとして確かめるフェーズになったように見え、潜在的なボラティリティは依然として高いように思えます。

見た感じは落ち着いているものの何かまた急変しそうな予感に溢れてる現状で、改めてリスクとの使い方を考えるため、CBOEが算出しているオプションストラテジー指数を確認してみました。

Cboe’s Strategy Benchmarks
https://www.cboe.com/us/indices/benchmark_indices/

同指数のうちS&P500とそのオプションからなるストラテジーをまとめたものが下記表になります。リスク・リターンは昨年11月のトランプ大統領勝利から直近までのものを年率換算しています。
S&P500のバイアンドホールドをリターンで上回ったのはリスクリバーサル指数のみとなりました。
リスク(ボラティリティ)の面で見ると、全ストラテジー指数ともにS&P500のバイアンドホールドより優れていますが、CNDR アイアンコンドルなど一部のストラテジーはそもそもリターンがマイナスとなっています。
リターン÷リスクの指標でみるとリスクリバーサルが最も効率よく、次点でプロテクティブプットとなりました。今後もトランプの不規則発言は続くでしょうし、特に7月は相互関税の暫定措置期間終了などもあり、またダウンサイドリスクを意識する展開が予想されます。買い持ちを外せないならプロテクティブプットを基本ストラテジーとした方が心穏やかに投資できそうです。

リスクリバーサルに関して、日経平均に当てはめてみると、7月限日経225オプションでデルタ±25%の行使価格はそれぞれコール39000円/プット36000円となり、前週でも書いた騰落レシオ急騰後のアノマリーの値幅と一致します。アノマリー通りならば目先反落局面となりますが、7月限満期時点で36000円を下回っていなければプレミアムの差額以上の損失にはなりません。冒頭で、2023年5月以来の値幅の小ささと書きましたが、2023年5月はその後6週間で4614円の急騰となっています。リスクリバーサルなら損失を限定したうえでアップサイドも狙えます。


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JGBトレーディングフロア(2025年6月5日)

債券相場は上昇した。注目の30年債入札が、最低落札価格が市場予想を下回るなど低調な結果となったことで一時売りが膨らんだが、その後は再び買いが優勢になった。目先の懸念材料をいったん通過したことや、超長期債入札が引き続き軟調に推移したことで20日に予定される財務省の国債市場特別参加者会合での超長期債発行の減額期待が強まったとの見方。
また、16、17日の金融政策決定会合での現行の国債買い入れの中間評価で26年4月以降で超長期債の買入減額を緩和するのではとの声も聞かれた。

【メモ】
☆30年債入札(86回、CPN2.4%)落札結果
最低落札価格91円45銭(2.938%)、平均落札価格91円94銭(2.904%)、応札倍率2.92倍(前回3.39倍)、(事前予想価格92円00銭)


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JGBトレーディングフロア(2025年6月4日)

債券は下落。米国の長期金利上昇や明日の30年債入札に対する警戒感から売りが優勢だった。前月20日の低調な20年債が記憶に新しく買いは手控えられているようだ。またこの日の定例の日銀国債買入れでも超長期ゾーンの結果が弱めだったことも午後の相場の重しになった。
新発30年債利回りは足元で3%台を下回ってきており水準的にはやや低い印象で、今晩の米地区連銀報告やADP雇用報告などをきっかけに米金利の上昇が続けば、入札も慎重にならざるを得ないとの声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年未満1000億円、1-3年2750億円、3-5年2750億円、10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ4.80、2.10、3.20、2.84倍。


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