2月第3週の株式市場は、日経平均は▲0.95%、NYダウ▲2.51%と下落。ユーロストックス50も▲0.34%と7週ぶりの下落となりました。
ECB高官から、利下げの一時停止または終了について議論する必要との発言があり、ECBの今後の利下げ観測が後退、ドイツ金利が上昇し株安となりました。しかしながら、金曜日に市場予想よりも悪いミシガン消費者マインド指数が発表されると、米株安となる一方で、欧州株に買戻しの動きが出てきており、欧州↔米国で資金が右往左往している様相です。
さて、そのグローバルな資金移動からスルーされている日本市場ですが、2/21に足元の長期金利の上昇を踏まえ、植田総裁から「長期金利が急激上昇すれば、機動的に国債買い入れ増額」との発言があり、債券先物は一時80銭の急騰、これまでの金融引締め一辺倒なマーケットの空気感がやや変わった印象があります。
日経225は相変わらずボックス内ですが、上値が切り下がってきていました。セオリー通りならば、一度、下に抜けるパターンですが、植田総裁の発言がフォローとなって引き続き38500-39500レンジの中に収束しそうです。
NY時間の午後には”新”新型コロナウイルスの報道もあり米国株は下げ足を強め、NYダウは前日比748ドル康人なりました。リスクオフの流れの中、ドル円為替レートは前週比3円04銭円高の149円27銭となり年明け以降の円高傾向が強まっています。
コウモリから新型コロナに似た新たなウイルス検出、武漢の研究所発表 – Bloomberg
しかしながら、感染者が拡大しているニュースではなく、市場の反応は過剰反応にも思え、連休明けの日本市場では月曜NY市場で消化、落ち着いた後になると思われ、結局、上記のレンジの吸引力に負けるのではないでしょうか。
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