債券相場は超長期債中心に下落。来週に控える10年債と30年債入札に向けた調整売りが上値を抑えた。次回FOMCを来月に控える中、国際商品市況の不安定さによって利上げ加速への警戒感が燻っているようだ。
【メモ】
☆2年債入札(434回,CPN 0.005%)落札結果
最低落札価格100円4銭5厘(-0.017%)、平均落札価格100円05銭1厘(-0.020%)、応札倍率4.56倍(前回3.87倍)。(事前予想価格100円4銭)
債券相場は超長期債中心に下落。来週に控える10年債と30年債入札に向けた調整売りが上値を抑えた。次回FOMCを来月に控える中、国際商品市況の不安定さによって利上げ加速への警戒感が燻っているようだ。
【メモ】
☆2年債入札(434回,CPN 0.005%)落札結果
最低落札価格100円4銭5厘(-0.017%)、平均落札価格100円05銭1厘(-0.020%)、応札倍率4.56倍(前回3.87倍)。(事前予想価格100円4銭)
2月の第3週の株式市場はウクライナ問題により大揺れの展開となりました。2/24(木)にロシアがウクライナへ侵攻を開始すると、日経平均は一時前週比▲1135円までの大幅安となりました。週間では、日経平均▲2.38%、NYダウ▲0.06%、ユーロストックス50▲2.54%となりました。
ロシアの進行に対して、バイデン大統領は「ロシア経済に深刻な代償」を求めると宣言。ただし、2/24時点ではSWIFT国際決済ネットワークからのロシア排除までは踏み込まず、制裁は想定ほど厳しくないと受け止められ、金価格はロシア侵攻直後につけた高値1974ドルから1878ドルまで急落となりました。
NATOもまた、非加盟国であるウクライナへの派兵は検討しておらず、ロシアによる侵攻は最悪の事態ながらも、逆説的にこれ以上悪化する懸念が無くなったとも言え、NYダウは2/25(金)に+834ドルの大幅反発となりました。
2014年のロシアによるクリミア併合と同様、西側諸国からのいくつかの制裁が課せられるだけで、有耶無耶となり、地政学リスクよりも制裁による資源価格の上昇と経済への影響、特に物価高と金融引き締めに焦点が戻りそうです。
2014年3月のクリミア併合時は、ロシアによる併合で安値を付けたあと反発、大き目のレンジ相場となりました。今回に当てはめると、27500円までリバウンド後、再度26000円割れまで下落する流れとなります。
UBSがロシア債の担保掛目を0に設定し、顧客の一部にマージンコールが発生との報道は金曜日中に報じられていましたが、週末になると、これまで消極的だったロシアの銀行のSWIFTからの除外に関してEUと米国が制裁に合意し、また、S&Pはロシア国債の格付けをジャンク級に落とすなど、厳しい制裁が出てきています。
ロシア株の暴落も合わせて、対ロシアのエクスポージャーの高い金融機関がポジションのアンワインドに追われる可能性があり、目先、NYダウの大幅高で株価反発の機運が高まっていますが、短気なショートカバーと考え慎重に対応したほうがよいでしょう。
(Bloomberg)UBSがマージンコール通知、一部のロシア債の価値をゼロに引き下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-24/R7TLOVT1UM0Z01
(Reuters)情報BOX:ロシアのSWIFT排除、その威力と世界への影響
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-sanctions-swift-idJPKBN2KV14A
(Bloomberg)S&Pがロシアをジャンク級に格下げ-引き下げや見直し相次ぐ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-25/R7VU62DWRGG001
債券相場は長期債が上昇。朝方は、前日の米国債の下落を受けて軟調にスタートするも、昼にロシアのプーチン大統領がウクライナに対する全面的な侵攻を開始したとの報道を受けてリスク回避の動きが強まり、午後に買いが優勢となった。
一方で足元で相場下落からのリバウンドが続いていた超長期債は反落した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは,、3-5年4500億円、5-10年4250億円。(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ2.41、2.10倍
債券相場は続伸。ロシアによるウクライナの親ロシア派武装勢力の独立承認や軍派遣命令を受けて情勢が一層緊迫化し米長期金利が時間外取引で低下するなどリスク回避の動きが強まった。引き続き超長期債が大きく買われ、利回り曲線はフラット化。
【メモ】
☆流動性供給入札(352回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
最大利回較差 -0.016% 平均利回較差-0.017% 応札倍率3.90倍(前回3.52倍)。
債券相場は上昇。先週末の米国債がウクライナ情勢の緊迫化に絡むリスクオフの動きに加え、過度な利上げピッチへの警戒感が薄れたことによる水準調整の買いが入ったことで、国内債も大きく売り込まれた超長期債中心に買いが入った。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは,1-3年4500億円、3-5年4500億円、5-10年4250億円。(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ3.01、1.70、1.88倍