JGBトレーディングフロア(2025年7月4日)

中長期債や先物が上昇。朝方は強めの米雇用統計を受けた米金利上昇の影響で売りが先行していたが、売り一巡後は、米国の関税政策を巡る不透明感から買いが優勢となった。
トランプ米大統領が上乗せ関税について貿易相手国・地域は「8月1日から支払いを開始する」と発言しており、日米貿易交渉の進展に対する期待感の後退が債券買いにつながったようだ。
一方で超長期債は軟調な動き。関税率引き下げと引き換えに防衛費拡大を求められる可能性があるほか、参院選の結果次第で財政拡張に向かう可能性もあるため、当面は上値が重い状況が続くとの見方。

【メモ】
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年7月3日)

債券は超長期債中心に下落。前日の英国で財政拡大懸念から金利が急騰し、米長期金利も上昇した流れを引き継いだ。また、この日30年債入札で最低落札価格が事前予想を下回る弱めの結果となったことも下げにつながった。応札倍率は前回から上昇するも、発行額が減った分が反映されたもので超長期債の安定的な消化に安心感を持てるような結果ではないとの見方。
ただ、英国で財政拡張懸念から長期金利が大きく上昇した直後というタイミングの悪さもあり、超長期債に比べて中長期債の下げが相対的に小さい点を踏まえれば、やや行き過ぎの感もあるとの声も聞かれた。そのほか、この日は日銀政策委員のうち、タカ派と目されている高田審議委員の講演内容に注目が集まったが、日銀総裁はじめほかの委員の発言を踏襲しており影響は限定的だった。

【メモ】
☆30年債入札(87回、CPN2.8%)落札結果
最低落札価格99円55銭(2.817%)、平均落札価格99円86銭(2.808%)、応札倍率3.58倍(前回2.92倍)、(事前予想価格99円75銭)

☆日銀高田審議委員挨拶要旨「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(三重県金融経済懇談会)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250703a1.pdf


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JGBトレーディングフロア(2025年7月2日)

債券相場は中長期債が下落。米長期金利が時間外取引で小幅上昇したことが重しとなった。日米交渉が難航していることによるリスク回避の買いは一巡したとの見方もあった。明日の30年債入札は、発行額が減額されて初めての入札で、期待を込めて無難に消化されると見るが、明日公示となる参院選での与党大敗の可能性も決してゼロではなく、その後の財政拡大圧力を警戒する投資家もいるだろうとの声も聞かれた。この日の定例の日銀国債買い入れオペでは、残存期間10年超25年以下の応札倍率は前回から上昇し需給の緩みを示唆した。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1000億円、1-3年3250億円、3-5年3250億円10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ4.18、2.60、1.98、3.60倍


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ウィークリーレポート(2025年7月4日)

7月第1週、日経平均は▲0.74%、NYダウ+2.30%、ユーロストックス50▲0.69%と米国株のみ上昇となりました。
6月の相場を振り返ると、月前半は持ち合い局面が続き動意に乏しかったものの後半に株価は上昇に転じ、S&P500は史上最高値を更新となりました。
以前、当レポートで紹介していたS&P500が10%以上の調整局面を迎えたケースの比較チャートでは、1998年のLTCM破綻時の都の類似を指摘していました。その後、5月に入り株価の戻り局面で類似性が薄れてきていましたが、6月最高値を取り返すタイミングが同じとなり、6月後半のS&P500の上昇は、トランプ大統領によるFRBへの利下げ圧力によるもので、1998年の株価の戻りもFRBの緊急利下げであったことから、再びアノマリーを意識したほうが良さそうです。
さて、その6月相場ですが、オプションのストラテジー指数はすべてのストラテジーが上昇したものの、S&P500のロングが最もパフォーマンスがよいという結果でした。しかしながら、リスク/リターンの観点からはATMにプットを売るPUT指数が優れており、上昇局面におけるプット売り戦略は有効といえます。

ウィークリーレポート(2025年5月9日) – TRADING FLOOR
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=22915

米国株に関しては、5月の当レポートで書いた、S&P500が10年間7月に負けなし、というのもサポートになるかもしれません。
7/9にはトランプ関税の交渉期限となり、日本を含めた対米貿易黒字国にとってはネガティブな結果が出そうです。

(Bloomberg)【焦点】トランプ関税、90日間の猶予終了で発動迫る-迷走の末 – Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-06/SYXZKNDWRGG000

(Bloomberg) トランプ氏、7月9日の期限延長は必要ない-日本車に不満表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-29/SYMIYYDWX2PS00

しかしながら、最も関税の影響を受けそうな自動車株(トヨタ、SUBARUなど)は相互関税が発表された4月急落時の安値近辺に位置しており、すでに関税の影響を織り込んだ水準にあります。
分配金捻出売りの需給悪化に関して、NYダウ÷TOPIXのレシオチャートはここ5年で最も下落しており、こちらもすでに織り込みずみと考えれば、週明けは警戒感から上昇したプットを売り向かうのが良いかもしれません。


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JGBトレーディングフロア(2025年7月1日)

債券相場は上昇。朝方発表された6月の日銀短観で大企業製造業の景況感が予想を上回ったことで全般安く始まるも、この日行われた10年債入札が好調な結果となり、午後から買いが優勢となった。またトランプ大統領が新たに米国産コメの輸入に不満を示すなど依然日米関税交渉の出口が見えないことも、日銀の利上げ期待を下げることから優位に働いたようだ。

【メモ】
☆10年債入札(379回、CPN1.5%)落札結果
最低落札価格100円47銭(1.446%)、平均落札価格100円50銭(1.442%)、応札倍率3.51倍(前回3.66倍)、(事前予想価格100円40銭)


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