JGBトレーディングフロア(2025年6月5日)

債券相場は上昇した。注目の30年債入札が、最低落札価格が市場予想を下回るなど低調な結果となったことで一時売りが膨らんだが、その後は再び買いが優勢になった。目先の懸念材料をいったん通過したことや、超長期債入札が引き続き軟調に推移したことで20日に予定される財務省の国債市場特別参加者会合での超長期債発行の減額期待が強まったとの見方。
また、16、17日の金融政策決定会合での現行の国債買い入れの中間評価で26年4月以降で超長期債の買入減額を緩和するのではとの声も聞かれた。

【メモ】
☆30年債入札(86回、CPN2.4%)落札結果
最低落札価格91円45銭(2.938%)、平均落札価格91円94銭(2.904%)、応札倍率2.92倍(前回3.39倍)、(事前予想価格92円00銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年6月4日)

債券は下落。米国の長期金利上昇や明日の30年債入札に対する警戒感から売りが優勢だった。前月20日の低調な20年債が記憶に新しく買いは手控えられているようだ。またこの日の定例の日銀国債買入れでも超長期ゾーンの結果が弱めだったことも午後の相場の重しになった。
新発30年債利回りは足元で3%台を下回ってきており水準的にはやや低い印象で、今晩の米地区連銀報告やADP雇用報告などをきっかけに米金利の上昇が続けば、入札も慎重にならざるを得ないとの声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年未満1000億円、1-3年2750億円、3-5年2750億円、10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ4.80、2.10、3.20、2.84倍。


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JGBトレーディングフロア(2025年6月3日)

債券相場は上昇。前日の米国長期金利が上昇した流れを引き継ぎ午前の取引では下落したが、この日行われた10年債入札で最低落札価格が事前の予想を上回るなど、波乱なく消化されたことで投資家心理がやや改善したようだ。
入札では利回り1.5%の水準で買いやすく、アセットスワップなど他の資産との比較で相対的価値があるとみて投資家が買いを入れたとの見方。ただ5日に30年債入札を控えているほか、日銀の国債買入れ減額の方針は変わらないとみられ、金利は低下しにくいとの声も聞かれ、買い一巡後は横ばいの動きとなった。
なお、この日植田日銀総裁は、都内で講演を行ったが、「基調的な物価上昇率が2%に向けて高まっていく姿が実現していけば、引き続き政策金利を引き上げて金融緩和の度合いを調整していく」「各国の通商政策の今後の展開を巡る不確実性は極めて高く、その金融・為替市場やわが国経済・物価への影響については十分注視していく必要がある」とこれまでの発言を踏襲しており、影響は限定的だった。

【メモ】
☆10年債入札(378回、CPN1.4%)落札結果
最低落札価格99円03銭(1.513%)、平均落札価格99円04銭(1.512%)、応札倍率3.66倍(前回2.54倍)、(事前予想価格98円85銭)
☆植田総裁講演(最近の経済・物価情勢と金融政策運営~内外情勢調査会における講演~)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250603a1.pdf


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JGBトレーディングフロア(2025年6月2日)

債券相場は下落。トランプ米政権の対中貿易政策の不透明感を背景としたリスクオフの流れで買いが先行したが、翌日の10年債入札への調整や5日の30年債入札への警戒感から売りが優勢だった。トランプ関税を巡る不確実性は債券買いにつながりやすいが、一方で超長期債の需給に対する不安感が続いており、先に行われる10年債入札は積極的に応札しにくいとの声も聞かれた。

【メモ】
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ウィークリーレポート(2025年5月30日)

5月最終週、日経平均は+2.17%、NYダウ+1.60%、ユーロストックス50+0.76%と揃って上昇しました。
貿易交渉の遅滞しているEUへ制裁関税の発表と関税措置の延期、米国際貿易裁判所によるトランプ政権の相互関税差し止めと、米連邦控訴裁判所による差し止めの効力停止と、半日で目まぐるしく変わるヘッドラインに振り回された1週間でしたが、日米欧の株価は上昇して週を終えました。
2019年の第1期トランプ政権による対中関税のヘッドライン相場を超える目まぐるしさでしたが、月間でも日経平均+5.33%、NYダウ+3.94%、ユーロストックス50+4.00%とプラスとなっており、マーケットは、短期的にはヘッドラインに反応しても、中長期勢はすっかり食傷気味となっていそうです。

(Reuters)米国株式市場=大幅反発、ダウ740ドル高 対EU関税延期でリスク選好高まる
https://jp.reuters.com/markets/us/3FLFL353RZN37EEBKFDC6RWSMU-2025-05-27/
(読売新聞)トランプ相互関税「復活」…米連邦控訴裁判所、米国際貿易裁の差し止め命令を一時停止
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250530-OYT1T50031/

前週レポートで触れた超長期国債は、財務省が債券市場参加者へヒアリングを行っていると報じられると、発行額減額の期待から債券が買われ、40年債利回りは前週高値3.69%から一時3.11%まで下落となりました。

(Bloomberg)求む国債発行減額、財務省へ圧力強める債券市場-規模と実施時期焦点
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-27/SWWEN4T0AFB400

6月からの株式市場に関してこれまで取り上げてきたアノマリーでは、Zweig Breadth ThrustのパターンではS&P500は2019年1月、2023年11月のリバウンド局面と相似しており、引き続き緩やかな上昇局面と思われます。
また日本市場では、TOPIXチャートが昨年8月、今年4月の下落でWボトムの形状となっており、こちらも上抜け期待が持てます。ただし、6月後半はETFの分配金捻出売りのため、季節的に弱含みやすいので、6月通していってこいの相場になる可能性もあります。騰落レシオ急騰後のパターンとしては36000-39000のレンジが示唆されますので、6月前半はカバードコール、後半はプット買いが良いかもしれません。

Zweig Breadth Thrustのシグナルが出現した後のS&P500比較チャート(2000年以降)

騰落レシオ急騰後のTOPIXの推移


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