JGBトレーディングフロア(2023年5月26日)

債券相場は上昇。米国の追加利上げ観測を背景とした長期金利の上昇を受けて先物が夜間取引で大きく下落し、朝方はサヤ寄せする形で売りが先行したものの、下値で長期・超長期ゾーンの現物債に投資家の買いが入ったことで、先物も午後からは買戻しの動きが強まり、結局は前日終値を上回った。
25日夜に報じられたYCC政策の修正に関する日銀植田総裁の発言がややタカ派ともとれる内容だったことも、一部海外投資家やCTAなどの売りを誘ったとの見方だが、この日は、押し目での実需が勝った形となった。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2023年5月26日)

5月第第4週は日経平均株価が+0.35%の小幅高、NYダウ▲1.00%、ユーロストックス50▲1.32%は下落となりました。
米国債務上限問題でNYダウは反落、また、英国インフレ率の高止まりからのECB金利引き締め連想と中国コロナ感染者数増加報道でLVMHが売られた欧州株も安い中、日経平均も機関投資家の利益確定とみられる売りが5/23火曜日の後場から出て値を下げましたが、週間ではプラスとなり引き続き独歩高の様子となっています。

5/25水曜日には米国格付け機関のフィッチが、債務上限問題で揺れる米国債の格付け見通しをネガティブに引き下げました。同じく債務上限問題で荒れた2011年8月のS&Pによる格下げと韻を踏む流れですが、アウトルックの引き下げにとどまっておりマーケットへの影響は限定的でした。仮に2011年と同様に格下げとなった場合でも、十数年ぶりとはいえ二匹目のどじょう狙いで同じインパクト出るか怪しいように感じます。

その債務上限問題ですが、6/1がXデーとみなされています。5/22以降、米国短期証券は6/6満期物の金利は政策金利よりも130bp以上高く急騰する場面もあり、短資市場ではではデフォルトリスクを織り込んでいましたが金曜夜に合意に近づいているとのマッカーシー下院議長の発言を受けて安心感が広がり、対栄作金でのスプレッドは旧縮小しました。
VIX指数は週間で1.14pt上昇、日経VIも5/26金曜日引けにかけて上昇するなど、警戒モードが強まってきました。一方、ハイイールドスプレッドは5.07%と横ばいになっています。

週明け木曜日にはXデーとされる6/1を迎えます。金曜の米国市場では合意間近と安心感が広がりましたが、2011年のギリシャ危機のように、この手の交渉はギリギリまで右往左往することが多く、週明けには一転、合意が危ぶまれるヘッドラインが出てもおかしくありません。とはいえ、メインシナリオとしてはやはり土壇場で米国与野党が合意し、警戒モードが一気に解消されるものとみています。

債務問題解消へベットするならばボラティリティ売り戦略が素直なところですが、米国債デフォルトとなると未曽有の混乱が予想され、あまりにも大きすぎるテールリスクをあえて取るのは得策ではないかもしれません。
やや面白味にはかけますが、バーティカルブルスプレッド(ATMプット売り、OTMプット買い)で手堅くいく方か、あるいは6C32000の買いでアップサイドを狙うかがよさそうです


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年5月25日)

債券相場は下落。米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが優勢だった。先物も3日続落。月初の10年国債入札以降の上昇基調はひとまず転換点に差し掛かった形。前回確認できた投資家の買いも米債務上限問題の行方など外部要因の不透明感から後退しているようで、6月の日銀MPMを控える中、目先、売り圧力が強まる可能性もありそう。

【メモ】
☆40年債入札(16回 CPN1.3%)
応募者利回り(ダッチ方式)1.385%、発行価格97円40銭、応札倍率2.38倍(前回2.69倍)
(事前予想利回り1.390%)
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2023年5月24日)

債券相場は下落。明日の40年債入札を前にポジション調整の動き。足元での米長期金利の上昇基調が上値を重くしているようだ。次回米FOMCで利上げ継続か休止かで見方が分かれているほか、米債務上限問題も交渉が停滞するなど先行きの不透明感が、国内債への売買を手掛けにくくしているとの見方。
先物は、海外金利の影響を受けやすい夜間取引での振幅が拡大傾向にあることから、この日は欧州金利の上昇を警戒した売り圧力が取引終盤に強まった。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
☆日銀買入オペ(定例)1-3年4250億円、3-5年5000億円、5-10年5750億円、10-25年2000億円。応札倍率は、それぞれ1.79、2.52、2.47、2.18倍。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2023年5月23日)

債券相場は下落。米FRB高官から6月以降も利上げの継続が示唆され、米長期金利が上昇した流れを受けて売りが優勢だった。先物も前日夜間取引にサヤ寄せする形で安く始まり、その後もじり安の展開となった。
前日のFRB議長の利上げ停止示唆による金利低下の反動で、前日の上昇分が帳消しになる動きは、水準的に積極的な投資家が不在の印象が強い。一方で10年物価連動国債入札は順調な結果となった。

【メモ】
☆10年物価連動債入札(28回、CNP0.005%)落札結果
最低落札価格106円25銭(-0.595%)応札倍率3.5倍(前回3.06倍)
(事前予想価格105円60銭)


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