ウィークリーレポート(2024年12月27日)

12月第4週、年内の最後のレポートでは、2024年の相場を振り返りたいと思います。
12/27までのデータで、日経平均は年間で20.37%の上昇となりました。NYダウは14.07%、ナスダック総合指数は31.38%の上昇となりました。
スタイル別では、日本ではTOPIXバリュー指数が23%の上昇と、同グロース指数の13%を大きくアウトパフォームしました。一方、米国では、S&P500バリュー指数は10%の上昇に留まり、S&P500グロース指数は37%と大きく伸び、日米でバリュー/グロ-スの動きが逆転となった年でした。
また、小型株指数をみると、東証グロース250(旧マザーズ指数)はなんと4年連続続落となっています。偶然か、日本円も対ドルで4年続落しており、旧マザーズ市場の主役だった個人投資家の興味が新興株よりも米株へと移り、円安の後押しもありそのまま戻ってきていないかもしれません。

ポストコロナでのここ数年のテーマであったインフレについて、米国のCPIは2021年末の7%から2.7%まで落ち着いており、FRBは政策金利を1.00%引き下げました。しかしながら、トランプ元大統領の再当選もあり、将来的なインフレ懸念が再燃し始めた事を反映し、米国10年債利回りは前年末比で0.75%の上昇と、短期金利を引き下げたのに長期金利が上がる、という珍事になりました。
類似のケースは1996年、1981年、1974年にも見られました。いずれも、短期金利低下と長期金利上昇のあった翌年は、NYダウは株高となっています。一方、NYダウのボラティリティを見ると、年末時点の260日間ボラティリティは中央値14.37%を上回っており、波乱含みの年となりそうです。

日本のCPIを見ると、2022年4.0%から低下したものの、前年比で+0.3%と上昇しており、依然として利上げがテーマとなりそうです。為替レートに関しては、2023年1月をピークに貿易赤字が縮小しており、2025年には黒字化に戻りそうです。 奇しくも前回トランプ大統領の時と同じ2016年-2020年と同様、小幅な貿易黒字による膠着相場になりそうです。

日経平均に関して、PERベースのバリュエーションではすでに将来の成長を織り込んでいる状況(ヒストリカルに見て高PER)です。一方、予想配当で見るとまだ上値の余地があり、43618円-37351円を来年の想定レンジとします。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2024年12月26日)

債券相場は下落。年末で投資家の買い意欲が乏しい中、米長期金利が時間外取引で上昇したことや、ドル円相場がややドル高水準で高止まりしていることなどから、再び日銀の早期利上げを警戒した売りが出た。先物も参加者少なく、やや値幅の大きい動きとなった。この日の2年債入札は強めの結果だったが、相場全体への影響は限定的。

【メモ】
☆2年債入札(468回リオープン、CPN0.6%)落札結果
最低落札価格99円99銭0厘(0.605%)、平均落札価格99円99銭5厘(0.602%)、応札倍率3.95倍(前回3.63倍)、(事前予想価格99円98銭)


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JGBトレーディングフロア(2024年12月25日)

債券相場は上昇。注目されたこの日の植田日銀総裁の講演(経団連主催)は、「金融緩和調整のタイミングやペースは今後の経済・物価・金融情勢次第だ」と説明、ハト派だった19日の日銀会合後の会見と大きく変わっていないとの見方から買いが優勢だった。
海外投資家がクリスマス休暇中ということもあり、先物取引もやや低調で、積極的な動きは限られたようだ。

【メモ】
☆植田日銀総裁講演「2%物価目標の実現とわが国経済」(日本経済団体連合会審議員会)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2024/data/ko241225a1.pdf


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JGBトレーディングフロア(2024年12月24日)

債券相場は中長期債が下落。前日の米長期金利の上昇を受けて売りが優勢となった。
市場参加者が減少する中、明日25日に予定される日銀総裁の講演(経団連主催)を見極める姿勢も強かった。
金融政策決定会合後の会見が市場でハト派的に受け止められ、その後の為替相場もドル高に振れたため、発言トーンに変化があるか注目されているようだ。
この日の流動性供給入札残存期間(15.5年超39年未満)は強めの結果となり、超長期債は買われた。

【メモ】
☆流動性供給入札(420回、残存期間15.5年超39年未満)落札結果
募入最大利回り較差 -0.016%、募入平均利回り較差-0.017%、応札倍率3.56倍(前回3.17倍)


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JGBトレーディングフロア(2024年12月23日)

債券は下落。先週末の米長期金利低下の流れを引き継ぎ先物は上昇して始まったが、買い一巡から、持ち高調整の売りが出て下げに転じた。
年末が近づき積極的な売買は手控えられる中、25日に予定されている日銀植田総裁の講演は、先週の決定会合後の会見が予想以上にハト派と市場が捉え、1月利上げの見送りを織り込む側面から、やや中立に戻すような発言に対する警戒感もあり、見極めるまでは次のポジションを傾けにくいとの声も聞かれた。

【メモ】
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