債券相場は大幅上昇。日銀の黒田総裁の発言を受けて、今月の金融政策決定会合で長期金利の変動幅が拡大されるとの観測が後退し、一気に買いが優勢の展開となった。新発10年債利回りは、一時、0.07%と、2月15日以来の水準まで低下。午前の取引では米長期金利の上昇を受けて安く始まっていたが、昼の黒田総裁の財務金融委員会での答弁がきっかけとなり急上昇、先物の日中値幅は1円を超えた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4000億円、3-5年3700億円、5-10年4200億円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ2.16、2.92、2.00倍。
☆黒田日銀総裁(衆院財務金融委員会で発言)
「特別付利制度で適切なイールドカーブが乱されることない」
「イールドカーブの低位安定、重要な状況に変わりない」
「ETF購入、メリハリつけ市場状況に応じた弾力化は正しい」
「長期金利変動、上下0.3%に拡大と申し上げる段階はない」
「為替相場、総じて安定的に推移している」