JGBトレーディングフロア(2024年9月30日)

債券相場は中長期債が大幅下落した一方で、超長期債が上昇しイールドカーブはフラット化した。金融緩和の継続や積極財政を主張する高市氏の勝利を見込んで金利低下が進んだ反動が出た形。すでに先週の夜間取引で先物が大きく下落しており、さや寄せする形で始まった後はもみ合いとなった。この日の2年債入札も午前に調整が進んだことで無難な結果となり、その後の相場への影響は限定的だった。市場は再び日銀の追加利上げを徐々に織り込みに行くとの見方がある一方で、石破新総裁は早期の衆議院解散総選挙を示しており、動向が見えてくるまでは、積極的には動きづらいとの声も聞かれた。

【メモ】
☆2年債入札(465回、CPN0.4%)落札結果
最低落札価格100円00銭5厘(0.397%)、平均落札価格100円01銭4厘(0.392%)、応札倍率3.81倍(前回5.54倍)、(事前予想価格100円05銭5厘)
☆10-12月の国債買い入れオペの実施予定(中長期債を計4000億円減額、買い入れ総額4兆9000億円程度)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2024年9月27日)

9月第4週の日経平均は自民党総裁選への期待から+5.58%と大幅高、NYダウは+0.59%と小幅な動きでしたが、ユーロストックス50は+4.02%と大きく続伸となりました。
欧州株はLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが週間で18.84%上昇するなど、中国関連の銘柄が大きく上昇に貢献しました。

(Reuters) 中国、特別国債2兆元を今年発行 消費刺激と地方債務対策=関係筋
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/BLVI5SWNSVLJTC3P545ULAMKFI-2024-09-26/

大規模な経済対策が報道された上海総合指数は12.81%と週間ベースでは2008年11月以来の大幅高となりました。奇しくも、その2008年11月は、サブプライムバブル崩壊で景気減速が強まりリーマンブラザーズが破綻し世界金融市場が動揺している中で、中国政府が4兆元の巨額景気対策を発表し、日米主要国の株価が2009年3月の大底を付けるまで反発できなかった中で、上海総合指数が2008年11月に終値ベースで1728ptの底をつけ、翌年7月末に3412ptと97%上昇のトレンドを作る発端となった上昇でした。

自民党総裁選に関して、アベノミクスの再来が期待された高市氏が敗れ、緊縮財政、金融所得課税強化を唱えていた石破氏が新総裁となったことから、日経平均先物はザラ場中の高値39970円から急落、NY時間引け時点で、37450円となっています。週間ベースではそれでも+4.85%と前週のNY終了時点より上昇していますが、新総裁選手後の演説で岸田政権の経済政策を踏襲する姿勢をみせたものの、NY時間での下落が止まらなかった事から、具体的な政策が見えてくるまでは日本株投資は敬遠されるものと思います。

前週の日銀政策決定会合を経ていったんは円安に向かったドル円為替レートですが、9/24(火)時点での、IMM通貨先物の投機筋ポジションは64063枚の円ロングに傾いたままで、円高を狙った姿勢に変化はありません。
円高と金融所得課税により、目先数週間は、日経平均は上値の重い動きが予想されます。
下解散総選挙で株価が上がるアノマリーを考えると、組閣後の10月半ばまで9月安値の35120円を安値の目途とし、解散発表後から買い戻される流れになるのではないかと思われます。

5月以降、中国株が売られ続けていた中で、日本株やインド株が買われるデカップリングが続いていましたが、ここにきて、中国は巨額の財政出動が報じられ、一方で日本では、金融課税強化が懸念される新首相誕生と、取り巻く環境が大きく変わろうとしています。一番明確なトレードアイデアは、日経先物売り/中国ETF買いとなりますが、東証上場の中国株ETFは流動性が少ないため注意が必要です。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2024年9月27日)

債券相場は上昇後、引け後の夜間取引で先物が大幅下落。この日の自民党総裁選に向けて高市氏優勢との見方から買い先行で始まり、午後1時からの第一回投票でトップだった同氏の当選が有力視され、さらに上値を切り上げたが、引け後に判明した決選投票の結果、石破氏の当選が伝わると先物が夜間取引で急落となった。週明けの債券市場も高市氏の勝利を想定したポジションのアンワインドが予想されるほか、その後の石破新内閣の組閣人事や所信表明等を控えて、上値の重い展開になるとの見方。

【メモ】
自民新総裁に石破茂氏 高市氏を抑え選出(NHK)


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JGBトレーディングフロア(2024年9月26日)

債券相場は下落。前日の米長期金利の上昇を受けて売り先行で始まったのち、自民党総裁選に対する警戒感が上値を抑えた。この日の40年債入札は強めの結果となったものの、相場を押し上げる要因には至らなかった。自民党総裁選では、高市氏優勢の見方が強まっており、軟調な超長期ゾーンは積極財政を警戒した動きとの声も聞かれた。

【メモ】
☆40年債入札(17回、CPN2.2%)落札結果(ダッチ方式)
募入最高利回り(応募者利回り)2.340%、発行価格96円40銭。応札倍率2.58倍(前回2.20倍)。
(事前予想利回り2.35%)


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JGBトレーディングフロア(2024年9月25日)

債券相場は超長期債が上昇。この日、日銀が実施した定例の国債買い入れオペで需給の良さが示されたことを受け、買いが優勢になった。中長期債も自民党総裁選の行方に絡んで追加利上げが遠のいたとの見方から買われる場面があったが、高値警戒感から上値は重かった。明日の40年債入札についても自民党総裁選直前で警戒感があるものの、今日の動きが続けば無難に消化されるだろうとの見方。

【メモ】
☆☆日銀買入オペ1-3年3500億円、3-5年3750億円、5-10年4000億円、10-25年1500億円、物価連動債600億円。
応札倍率は、それぞれ2.63、2.43、1.73、1.37倍。


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