債券相場は下落。日銀はこの日予想された国債の指し値オペを通知しなかったことで、長期金利は一時0.24%と2016年1月のマイナス金利政策導入前の水準まで上昇した。また前引け前に黒田日銀総裁の衆議院財務金融委員会での答弁がニュースのヘッドラインに流れると、一時先物も約5年ぶりの安値水準(149円44銭)を付ける場面も見られた。
【メモ】
黒田総裁答弁(衆議院財務金融委員会:Bloomberg引用)
(最近の円安進行について)
「現時点で円に対する信頼が失われたということではない」
「経済主体によって不均一であることに十分な留意が必要だ」
「経済や金融のファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが極めて重要だ」
(近年の円安は企業収益や設備投資などへのプラス効果が強まっている一方、家計の実質所得の減少などを通じて)
「日本経済の下押し要因になり得る」
「日本財政への信認が失われれば金利が高騰し、日銀が推進している金融緩和政策が損なわれる恐れがある」
「YCCにおける国債買い入れ、あくまでも金融政策が目的」
「現在の強力な金融緩和を粘り強く続け、経済好循環の下での物価目標達成を目指す」
「コストプッシュの物価上昇、家計の実質所得減や企業収益悪化を通じ景気に悪影響」
「コストプッシュの物価上昇、2%の物価目標の持続的・安定的な実現に繋がらない」
「エネルギー価格の上昇による交易条件の悪化、日本にプラス面ない」など。
【来週のスケジュール】
3/28
<国内予定>
日銀CP買い入れオペ
<海外予定>
【米国】米予算教書 / 2年債,5年債入札 / 米卸売在庫(2月)
【欧州】英中銀総裁講演
【その他】*****
3/29
<国内予定>
40年利付国債入札 / 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月17・18日分) / 完全失業率(2月) / 有効求人倍率(2月)
<海外予定>
【米国】フィラデルフィア連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁討論会参加 / 7年債入札 / 主要20都市住宅価格指数(1月) / FHFA住宅価格指数(1月) / 消費者信頼感指数(3月) / 求人件数(2月)
【欧州】*****
【その他】豪,2022-23年度予算案発表
3/30
<国内予定>
日銀買いオペ(3-5,5-10年) / 小売売上高(2月) / 百貨店・スーパー売上高(2月)
<海外予定>
【米国】米リッチモンド連銀総裁,会議で開会挨拶 / 米GDP確定値(4Q)
【欧州】ユーロ圏景況感指数(3月) / ユーロ圏消費者信頼感指数(3月) / 独CPI(3月)
【その他】*****
3/31
<国内予定>
2年利付国債入札 / 日銀,4-6月の国債買い入れ予定 / 鉱工業生産(2月) / 住宅着工件数(2月)
<国内決算>
ニトリHD(9843)
<海外予定>
【米国】米ニューヨーク連銀総裁,会議で開会挨拶 / 米個人所得・支出(2月) / シカゴ製造業景況指数(3月)
【欧州】「OPECプラス」閣僚級会合 / ユーロ圏失業率(2月) / 独失業率(3月) / 英GDP(4Q)
【その他】中国製造業・非製造業PMI(3月)
4/1
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀短観(1Q) / 自動車販売台数(3月)
<海外予定>
【米国】米雇用統計(3月) / S&Pグローバル米製造業PMI(3月) / 建設支出(2月) / ISM製造業景況指数(3月) / 自動車販売(3月)
【欧州】EU中国首脳会議(オンライン) / S&Pグローバル・ユーロ圏製造業PMI(3月) / ユーロ圏CPI(3月)
【その他】中国財新製造業PMI(3月)


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