JGBトレーディングフロア(2022年3月30日)

債券相場は大幅高。日銀が昨日から通知している連続指し値オペに加え、朝方に定例実施の買いオペの増額と、この日の対象にない超長期ゾーンの臨時オペを通知したことを受けて買い圧力が強まった。
日銀は午後にも金利上昇が相対的に大きい長期、超長期ゾーンに臨時オペを通知し、先物がショートカバーを巻き込む形で、一時この日の高値となる149円88銭まで上昇した。日銀は10年債の前後のゾーンも買い入れを増やすことで、イールドカーブコントロールの維持を徹底する姿勢を強調したとの見方。

【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、
<午前> 3-5年6000億円(1500億円増額)、5-10年7250億円(3000億円増額)、10-25年1500億円(臨時)、25年超1000億円(臨時)。応札倍率はそれぞれ1.31、2.08、2.77、2.58倍。
<午後>5-10年5000億円(臨時)、10-25年1000億円(臨時)、25年超500億円(臨時)、応札倍率はそれぞれ1.92、3.51、4.79倍。尚、指値オペは、応札なし。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年3月29日)

債券市場で長期金利は小幅に低下。日銀は31日まで毎日10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる連続指し値オペを行うことを昨日通知し、本日も午前午後と2回行い金利を抑制した。一方、この日の40年債入札が低調な結果となったことを受けて超長期債は大幅安となった。先物は前日夜間取引で148円72銭のYCC後の安値を更新するも、日中取引では、その水準にサヤ寄せする流れとはならなかった。

【メモ】
☆40年債入札(14回リオープンCPN 0.7%)落札結果
発行価格87円50銭(1.095%)、応札倍率2.19倍(前回2.57倍)。(事前予想利回り1.040%)


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JGBトレーディングフロア(2022年3月28日)

債券相場は下落。先週末の海外金利の上昇で売り先行で始まったのち、午前10時過ぎに日銀の指値オペが通知され、先物はいったん下げ幅を縮めたが、米長期金利が時間外取引でも上昇傾向が続く中、超長期債は大きく下げた。
午後に入って10年債利回りもマイナス金利政策導入前の高水準である0.25%に上昇、日銀は午後にも0.25%の指値オペを通知したが、先物や超長期債の軟調が続いた。
指値オペ通知を受けて、ドル円相場が円安ドル高に大きく振れており、いずれ日銀は長期金利のコントロールを厳密に続けて円安を容認するか、長期金利の上昇を一定程度容認することで円安リスクを抑えるか、どちらかの選択を迫られるだろうとの見方。
なお日銀は、引け後翌日29日~31日まで連続して指値オペを行うことを通知した。


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JGBトレーディングフロア(2022年3月25日)

債券相場は下落。日銀はこの日予想された国債の指し値オペを通知しなかったことで、長期金利は一時0.24%と2016年1月のマイナス金利政策導入前の水準まで上昇した。また前引け前に黒田日銀総裁の衆議院財務金融委員会での答弁がニュースのヘッドラインに流れると、一時先物も約5年ぶりの安値水準(149円44銭)を付ける場面も見られた。

【メモ】
黒田総裁答弁(衆議院財務金融委員会:Bloomberg引用)
(最近の円安進行について)
「現時点で円に対する信頼が失われたということではない」
「経済主体によって不均一であることに十分な留意が必要だ」
「経済や金融のファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが極めて重要だ」
(近年の円安は企業収益や設備投資などへのプラス効果が強まっている一方、家計の実質所得の減少などを通じて)
「日本経済の下押し要因になり得る」
「日本財政への信認が失われれば金利が高騰し、日銀が推進している金融緩和政策が損なわれる恐れがある」
「YCCにおける国債買い入れ、あくまでも金融政策が目的」
「現在の強力な金融緩和を粘り強く続け、経済好循環の下での物価目標達成を目指す」
「コストプッシュの物価上昇、家計の実質所得減や企業収益悪化を通じ景気に悪影響」
「コストプッシュの物価上昇、2%の物価目標の持続的・安定的な実現に繋がらない」
「エネルギー価格の上昇による交易条件の悪化、日本にプラス面ない」など。

【来週のスケジュール】
3/28
<国内予定>
日銀CP買い入れオペ
<海外予定>
【米国】米予算教書 / 2年債,5年債入札 / 米卸売在庫(2月)
【欧州】英中銀総裁講演
【その他】*****

3/29
<国内予定>
40年利付国債入札 / 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月17・18日分) / 完全失業率(2月) / 有効求人倍率(2月)
<海外予定>
【米国】フィラデルフィア連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁討論会参加 / 7年債入札 / 主要20都市住宅価格指数(1月) / FHFA住宅価格指数(1月) / 消費者信頼感指数(3月) / 求人件数(2月)
【欧州】*****
【その他】豪,2022-23年度予算案発表

3/30
<国内予定>
日銀買いオペ(3-5,5-10年) / 小売売上高(2月) / 百貨店・スーパー売上高(2月)
<海外予定>
【米国】米リッチモンド連銀総裁,会議で開会挨拶 / 米GDP確定値(4Q)
【欧州】ユーロ圏景況感指数(3月) / ユーロ圏消費者信頼感指数(3月) / 独CPI(3月)
【その他】*****

3/31
<国内予定>
2年利付国債入札 / 日銀,4-6月の国債買い入れ予定 / 鉱工業生産(2月) / 住宅着工件数(2月)
<国内決算>
ニトリHD(9843)
<海外予定>
【米国】米ニューヨーク連銀総裁,会議で開会挨拶 / 米個人所得・支出(2月) / シカゴ製造業景況指数(3月)
【欧州】「OPECプラス」閣僚級会合 / ユーロ圏失業率(2月) / 独失業率(3月) / 英GDP(4Q)
【その他】中国製造業・非製造業PMI(3月)

4/1
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀短観(1Q) / 自動車販売台数(3月)
<海外予定>
【米国】米雇用統計(3月) / S&Pグローバル米製造業PMI(3月) / 建設支出(2月) / ISM製造業景況指数(3月) / 自動車販売(3月)
【欧州】EU中国首脳会議(オンライン) / S&Pグローバル・ユーロ圏製造業PMI(3月) / ユーロ圏CPI(3月)
【その他】中国財新製造業PMI(3月)


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ウィークリーレポート(2022年3月25日)

3月の第4週の株式市場は、日経平均は+4.93%、NYダウ+0.31%、ユーロストックス50指数▲0.89%とまちまちな展開となりました。米国株式市場は小幅な動きにとどまったものの、VIX指数は前週に続き▲3.06ptと大幅に下落、引き続きリバウンドの中にあるとみています。一方で、欧州市場ではVSTOXX指数は+2.32ptの32.22ptと依然として30ptを上回っており、先物市場も場期近高のバックワーデーションの形状が継続していることから要警戒です。

日本市場に関しては「遠くの戦争は買い」といった状況に加え、前週から2.61円の円安と為替市場の動きが株高のサポートとなっています。
特に、3/25の動きは為替と株価がよく連動しており、円安=株高の構図が復活しつつあるようです。

週明けには、権利付き最終日があり、配当の再投資が期待されることから、引き続き日本市場は堅調となる見通しです。
4月以降については、新年度入りと言う事もありフローの変化に注意が必要ですが、日本株高の要因になっている為替については、資源高→輸入額上昇→貿易赤字拡大→通貨安→貿易赤字さらに拡大というサイクルが意識されており、原発の再稼働や日銀の引締めは議論されておらず、このサイクルが途切れる状況にはありません。
2011年東日本大震災により原発を停止したのち貿易赤字が拡大、その後、日銀の大規模緩和も合わさって、75.35円⇒125.86円と50円の円安になったケースを考えると今回は151円を目指してもおかしくありません。ただし、2015年に125円を付けた後、日銀の黒田総裁が円安牽制発言をし、円安が沈静化した経緯を考えると、今回も125円あたりで当局が何かしら反応を示す展開となりそうです。

足元では前述のとおり、円安に対して株高の反応を示しており、4月中旬までは円安を背景に日経平均は30,000円を目指す展開、その後4月下旬からは3月決算企業の決算と22/3月期の見通しが出てきて、ここもとの資源高の企業業績への影響(おそらくネガティブ)が意識され反落、というシナリオを想定します。


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