ウィークリーレポート(2022年3月25日)

3月の第4週の株式市場は、日経平均は+4.93%、NYダウ+0.31%、ユーロストックス50指数▲0.89%とまちまちな展開となりました。米国株式市場は小幅な動きにとどまったものの、VIX指数は前週に続き▲3.06ptと大幅に下落、引き続きリバウンドの中にあるとみています。一方で、欧州市場ではVSTOXX指数は+2.32ptの32.22ptと依然として30ptを上回っており、先物市場も場期近高のバックワーデーションの形状が継続していることから要警戒です。

日本市場に関しては「遠くの戦争は買い」といった状況に加え、前週から2.61円の円安と為替市場の動きが株高のサポートとなっています。
特に、3/25の動きは為替と株価がよく連動しており、円安=株高の構図が復活しつつあるようです。

週明けには、権利付き最終日があり、配当の再投資が期待されることから、引き続き日本市場は堅調となる見通しです。
4月以降については、新年度入りと言う事もありフローの変化に注意が必要ですが、日本株高の要因になっている為替については、資源高→輸入額上昇→貿易赤字拡大→通貨安→貿易赤字さらに拡大というサイクルが意識されており、原発の再稼働や日銀の引締めは議論されておらず、このサイクルが途切れる状況にはありません。
2011年東日本大震災により原発を停止したのち貿易赤字が拡大、その後、日銀の大規模緩和も合わさって、75.35円⇒125.86円と50円の円安になったケースを考えると今回は151円を目指してもおかしくありません。ただし、2015年に125円を付けた後、日銀の黒田総裁が円安牽制発言をし、円安が沈静化した経緯を考えると、今回も125円あたりで当局が何かしら反応を示す展開となりそうです。

足元では前述のとおり、円安に対して株高の反応を示しており、4月中旬までは円安を背景に日経平均は30,000円を目指す展開、その後4月下旬からは3月決算企業の決算と22/3月期の見通しが出てきて、ここもとの資源高の企業業績への影響(おそらくネガティブ)が意識され反落、というシナリオを想定します。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です