ウィークリーレポート(2021年5月28日)

5月の第4週の株式市場は、日経平均は+2.94%と続伸、NYダウも0.94%の反発となりました。良好な米国新規失業保険申請件数を背景にもかかわらず、米国長期金利は1.59%(前週比▲2.7bp)とやや下落、インフレ・金利上昇トレードは一服といった様相です。

さて、過去の日本のインフレ加速時期を見ると、鉄鋼・鉱業が上昇する一方、陸運・情報通信などが弱い展開が繰り返されきたました。
今年4月から直近までの約2か月のセクター別騰落率を見ると、鉄鋼の上昇と情報通信の下落など、概ね過去のインフレ加速局面に沿った展開となっています。過去の上昇率と比べると海運業以外はまだまだ一桁台の上昇率となっており、今後発表される経済統計やコモディティ価格の上昇率次第ではあるものの、インフレトレードはまだまだ序盤といえます。

指数ベースでは3月からの下落トレンドが上値の重しになっているものの28000円以下は下髭をつけて跳ね返されており、膠着状態を打破さする材料待ちの状態ですが、セクター別ではバリュエーション面でも海運・鉄鋼などコモディティ価格の影響を受けやすい川上産業では割安感が強く強気の見通しです。

(Bloomberg) バイデン米大統領の予算案、年間歳出6兆ドルに拡大-28日公表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-27/QTRQ4TT1UM1001


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2021年5月28日)

債券相場は下落。米長期金利の上昇や国内株価の大幅上昇を受けて売りが優勢だった。大規模ワクチン接種の動きが広がり、国内景気回復への期待感も高まるとの見方。また週明けに公表される6月の日銀の国債買い入れ予定での再減額を警戒する向きが上値を重くしたとの声があった。

【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下1500億円、1-3年4750億円、5-10年 4500億円、物価連動債600億円(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ1.92、2.99、2.30、4.64倍。

【来週のスケジュール】
5/31
<国内予定>
2年利付国債入札 / 日銀,長期国債買い入れの月間予定(6月) / 鉱工業生産(4月) / 小売売上高(4月) / 百貨店・スーパー売上高(4月) / 消費者態度指数(⑤月) / 住宅着工件数(4月)
<海外予定>
【米国】米休場(メモリアルデー)
【欧州】英休場(バンクホリデー) / 「OPECプラス」共同技術委員会(JTC) / 経済協力開発機構(OECD)経済見通し / ユーロ圏マネーサプライ (4月) / 独CPI(5月)
【その他】中国製造業PMI(5月) / 中国非製造業PMI(5月)

6/1
<国内予定>
日銀,債券市場サーベイ(5月調査) / 設備投資(1Q) / 自動車販売台数(5月)
<国内決算>
伊藤園(2593)
<海外予定>
【米国】米ブレイナードFRB理事講演(オンライン) / 建設支出(4月) / ISM製造業景況指数(5月)
【欧州】英中銀総裁講演 / 「OPECプラス」閣僚級会合(オンライン) / ユーロ圏製造業PMI(5月) / ユーロ圏CPI(5月) / ユーロ圏失業率(4月) / 独失業率(5月)
【その他】豪中銀,政策金利発表 / 中国財新製造業PMI指数(5月) /
<海外決算>
ズーム・ビデオ

6/2
<国内予定>
COVAX(コバックス)ワクチンサミットに菅首相,茂木外相出席(オンライン形式) / 日銀安達審議委員講演, 会見(静岡県金融経済懇談会,オンライン) / マネタリーベース(5月) / 営業毎旬報告
<海外予定>
【米国】米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表 / ミネアポリス連銀オンラインイベント(フィラデルフィア,シカゴ,アトランタ,ダラス各連銀総裁参加) / 米自動車販売(5月)
【欧州】サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(5日まで) / 金融と気候変動巡る会議「グリーンスワン2021」(オンライン) / ユーロ圏PPI(4月)
【その他】豪GDP(1Q)

6/3
<国内予定>
10年利付国債入札
<海外予定>
【米国】米フィラデルフィア連銀総裁講演 / 米クオールズFRB副議長(銀行監督担当)講演 / 米非農業部門労働生産性(1Q) / ISM非製造業総合景況指数(5月)
【欧州】英中銀総裁講演 / ユーロ圏総合・サービス業PMI(5月)
【その他】中国財新コンポジット・サービス業PMI(5月)
<海外決算>
ブロードコム / スラック / ドキュサイン

6/4
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 家計支出(4月)
<海外予定>
【米国】米雇用統計(5月) /製造業受注(4月) / FRB議長とECB総裁グリーンスワン2021討論会参加 / 「ビットコイン2021」会議(マイアミ)
【欧州】G7財務相会合(ロンドン) / ユーロ圏小売売上高(4月)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2021年5月27日)

債券相場は先物が上昇。夜間取引にサヤ寄せする形で高く始まり、高値に並んだあとは小幅なレンジでもみあいとなった。やや警戒された40年債入札も無難に通過したことでその後の相場の支えとなった。長期金利は横ばいで推移。

【メモ】
☆40年債入札(14回リオープン,CPN 0.7%)落札結果
発行価格99円65銭、応募者利回り(最高落札利回り)0.710%、応札倍率2.80倍。(事前予想利回り0.715%)。


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JGBトレーディングフロア(2021年5月26日)

債券相場はほぼ横ばいの展開。前日に米長期金利が低下したことを受けて買いが先行したが、時間外取引で同金利が上昇したことや、あすの40年債入札を前にした売りで上値が抑えられた。

【メモ】
鈴木日銀委員会見(山口県金融経済懇談会)引用元:bloomberg
「超長期金利の過度なフラット化、消費者心理に悪影響」
「どこかの時点で金融システム安定に黄信号が灯る可能性ある」
「ETF残高がどんどん増えるのは望ましくない」
「ETF含めた出口戦略を検討する局面ではない」
「コロナ対応プログラム、必要ならさらなる延長を検討」
「最近の金利動向、上昇・下落の外部要因あまりなかった」
「長期金利、もう少し動いてほしい気持ちある」


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JGBトレーディングフロア(2021年5月25日)

債券相場は上昇。前日の米長期金利が小幅低下したことを受けて買いが先行、その後、この日の流動性供給入札を無難に通過したことで買い安心感が広がった。先物はほぼ1か月ぶりに終値で151円50銭台を付けた。

【メモ】
☆流動性供給入札(334回、残存期間5年超15.5年以下)
最大利回り格差はマイナス0.003%、平均利回格差はマイナス0.003%、応札倍率4.28倍(前回4.70倍)


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