JGBトレーディングフロア(2023年10月19日)

債券相場は下落。長期金利は2013年7月以来の水準(0.84%)に上昇、新発5年債利回りも同年5月以来となる0.37%を付けた。前日の米長期金利が、パウエルFRB議長をはじめ各連銀総裁の発言などから高水準の政策金利の継続が懸念され16年ぶりに4.9%台に上昇した流れを引き継いだ。また日銀の早期政策修正観測が再び強まったことも売り材料につながったようだ。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,361回1.00%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2023年10月20日)

10月第3週の株式市場は、日経平均株価は▲3.27%、NYダウ▲1.61%、ユーロストックス50▲2.69%とそろって下落しました。また、中東情勢緊迫に敏感なITA:防衛航空産業ETFも▲1.64%の下落、安全資産である米国長期債も売られ長期金利+30bpとなった一方で、金価格は2.51%と上昇しました。
VIX指数は+2.39ptの2週続伸で21.71%となりました。
金価格の動きからは安全資産への逃避があるように見えるものの、「より高くより長く」というFRBの方針が意識され、米国長期金利の上昇が止まらず、株式市場にも影を落とす形になっています。

長期金利の急上昇で逆イールドが解消されるパターンでは2007年6月のケースがあります。その当時は米10年債利回りが当時の政策金利5.25%を超えたところがピークで、その後半年で3.28%まで下落となりました。ただし、逆イールドを瞬間的に解消した2007年6月の翌7月にパリバショックが起こっています。

長期金利の上昇に対して、株式市場は昨年のような大幅な調整とはなっておらず、結果、米国債に対して相対的に株価が割高となっており、S&P500予想益回りの米国10年債金利に対するスプレッドは、一時0.57%まで縮小しました。1998年8月LTCM破綻前には同スプレッドは▲1.45%まで逆転して株高/債券安だったことを考えると、米国長期金利が現在の政策金利5.5%まで上昇しても同スプレッドは0%近傍で、まだ猶予はあるとも見れます。

債券安から一転して、株売り/債券買いのラッシュが発生するならば、1987年のブラックマンデーを彷彿とさせますし、そのマグマはたまっている状況と思えますが、債券へラッシュするべき号砲となるような、この先のリセッションを意識するような弱い経済指標も大手ヘッジファンドの破綻もないまま、マグマが溜まり続けているように感じます。

目先の動きとしては、NYSE市場のBreadth Indicatorは今週の下落で58から50へ低下したものの、売られ過ぎラインの40割れまでまだ距離あり、引き続き弱含む展開となりそうです。日本市場では、TOPIX が今月安値2217ptラインを割れると7月から形成された大きな三尊天井の形となり、200日線2148ptまで走りそうですので警戒が必要です。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2023年10月18日)

債券相場は下落し、長期金利は10年2カ月ぶりの高水準(0.815%)を付けた。日銀が月末の金融政策決定会合で物価見通しを上方修正するとの報道が前日夜に伝わったことや、米長期金利が小売売上高など堅調な経済統計を受けて上昇した流れを受けて売りが先行した。
その後、日銀が長期と超長期ゾーン対象の臨時の国債買入れオペを実施し、相場の下げ幅はやや縮小した。月末の日米金融イベントを控える中、特に米長期金利に対する先行きの不透明感を警戒しており、週後半に控えるパウエルFRB議長をはじめ各地区連銀総裁の発言を見極めるまでは、投資家の買い需要も限られそうだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ(臨時)5-10年3000億円、10-25年1000億円。応札倍率は、3.02、2.63倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,361回1.00%)落札金額0億円。


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JGBトレーディングフロア(2023年10月17日)

債券相場は超長期債を中心に下落。中東情勢に絡むリスク回避の国債買い需要が後退し、米長期金利が上昇したことに加え、この日の20年債入札結果が、テールが伸びるなど軟調な結果となったことで売りが加速した。また、前日に財務省の神田財務官が通貨安に関連して日銀所管の金利に言及したことで、再び政策修正の思惑から金利の先高観が強まったとの見方もあるようだ。

【メモ】
☆20年債入札(186回,CPN1.5%)落札結果 最低落札価格98円65銭(1.589%)、平均落札価格99円18銭(1.553%)、応札倍率2.97倍(前回3.94倍) (事前予想価格99円30銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,361回1.00%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2023年10月16日)

債券相場は小幅上昇。朝方は中東情勢の緊迫化によるリスク回避で先週末に米国債が買われた流れを引き継ぎ、中長期債中心に買いが優勢となるも、その後「バイデン米大統領のイスラエル訪問検討」など、情勢の悪化が留まっていることから、先物などは徐々に上げ幅は縮める展開となった。また超長期債は、明日の20年国債入札に向けた売りで軟調さが目立った。

【メモ】
☆日銀買入オペ(定例)1-3年4250億円、3-5年4500億円、5-10年6750億円、25年超1000億円。応札倍率は、2.69、2.40、1.70、2.73倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,361回1.00%)落札金額0億円。


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