債券相場は上昇。米長期金利の低下を受けて買いが先行し、長期金利は2週間ぶりの低水準(0.845%)を付けた。明日の30年国債入札を前に先回りの買いも入るなど、先月の日銀のYCCの再修正で材料がいったん出尽くしとなり手控えられていた投資家が買いに動いているようだ。もっとも国内金利に対する先高観が後退するほどのファンダメンタルズに変化はなく、平準買いと一部買戻しの動きが中心との見方。
【メモ】
☆日銀植田総裁答弁(衆院財務金融委員会)
「足元の物価高は輸入物価の転嫁による『第1の力』と、賃金と物価の好循環の『第2の力』の二つがあり、前者による物価上昇率は下がるとの見通しを示したが、上方修正を続けてきた。」
「見通しの誤りがあったということは認めざるを得ない」
「後者がまだ弱いという判断はあまり大きく外していない。その部分に基づいて金融政策運営を行ってきたことについては、大きな誤りはなかった」
「第2の力を育てていくために金融緩和を維持している」など。