JGBトレーディングフロア(2025年9月29日)

債券相場は上昇。強めの経済指標を受けた米長期金利上昇に一服感が出て国内債も買いが先行した。またこの日の日銀買い入れオペの結果も相場を支えた。ただ午後に、日銀野口審議委員の講演内容が伝わると先物中心に上げ幅を縮めた。
野口委員は「2%の物価安定目標の達成は着実に近づいている」、「政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつあることを意味している」と語った。
発言は、関税による下振れリスクを気にしながら、足元の国内状況は利上げに近いということなので、短観(10/1)や支店長会議(10/6)を通じてそうしたリスクが解消されるのであれば利上げを支持するだろうとの見方。
ハト派的と目される野口委員の発言を受けて10月利上げの確度も高まったようだ。予定されている10/2の内田副総裁、10/3の植田総裁の講演も、利上げの地ならし的な内容になる可能性があるのとの声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ3-5年3250億円、5-10年3500億円、25年超750億円、物価連動債500億円。応札倍率は、それぞれ2.14、1.38、2.14、3.98倍
☆日銀の野口審議委員講演「世界経済の変貌と金融政策の進展」(札幌商工会議所)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250929a1.pdf


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