米株の上昇を受け日本株も強い展開に(2017年3月2日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+11.6ポイント(+0.75%)の1564.69ポイントと上昇しました。昨晩の米国市場では、前日のトランプ大統領の議会演説が落ち着いた内容で好評だったことから、大きく株価が上昇しました。また、3月15日に行われるFOMCでの利上げの可能性が高まったと見る向きも増え、金利が上昇したことからドル高となり、ドル円は1ドル=114円台に乗せる展開となりました。日本株は米国株高、ドル高を要因に買い優勢の展開でスタートしました。その後は日本独自の買い材料はないために、利食い売りが優勢で株価は伸び悩む展開となりました。

セクター別では非鉄金属、証券・商品、ガラス・土石の上昇が大きく、その他製品、パルプ紙、サービスが下落しました。スタイルインデックスではTOPIXバリュー、ラージ70などトランプラリーで上昇する大型バリュー株の上昇が大きくなりました。一方で、米国の金利上昇や、日銀の国債買い入れが若干減額となったことが嫌気されREIT指数が連日で下落しています。


米国では3月15日のFOMCにも注目が集まる展開となっています。明日3日にはイエレンFRB議長の講演があるようで、そこでの議長の発言が注目されます。

日本では明日、失業率、CPI、全世帯家計調査など注目の経済指標が発表となります。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比1.32ポイントの1071.08ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は120(52.9%)、下落銘柄数は85(37.4%)、変わらずは22(9.7%)、売買代金は前日比203億円の1583億円と前日比で増加しました。

上昇寄与度上位銘柄はディー・ディー・エス(3782、前日比60、終値936)、FFRI(3692、前日比270、終値5,300)、ベステラ(1433、前日比235、終値2,578)、下落寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比-63、終値553)、そーせいグループ(4565、前日比-130、終値13,070)、CYBERDYNE(7779、前日比-15、終値1,712)となりました。売買代金上位銘柄はジーエヌアイグループ、モバイルファクトリー(3912、前日比150、終値3,765)、エルテス(3967、前日比1,050、終値10,120)でした。

マザーズ先物は前日比0.5ポイントの1071ポイントで一日の取引を終えました。出来高は387枚でした。


本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

配当取りはカバコで二度おいしい

3月に入り配当が意識されるシーズンとなります。昨年は、光世証券しかできない有価証券オプションのプット売り(ターゲットバイイング)を用いると配当取りがもっと効率よくなる例を紹介しましたが、今年はボラティリティの水準が低く、ターゲットバイイングのうまみが薄れた感があります。そこで、カバードコール戦略で配当とプレミアムの両方を取る戦略を紹介します。

【NTT(9432)の例】予想配当:60円
権利付き最終日の3月28日までに10,000株を購入し、60円×10,000株=600,000円が配当取りの目標収益とします。このとき、NTT株購入と合わせて4月限行使価格5,000円のコールを直近の買い気配30.70円で100枚(10,000株相当)売り建てると、

・ケース1:4月13日の引値で株価が行使価格5,000円を上回らなかった場合
売り建てたコールオプションの権利行使がなされないため、
30.70円×100枚(10,000株) = 307,000円の収益
となり、配当と合わせると907,000円と当初の配当取りの目標1.5倍の収益となります。

・ケース2:4月13日の引値で株価が行使価格5,000円を上回った場合
30.7円×100枚(10,000株) = 307,000円の収益
と、5,000円で10,000株のNTT株売却が発生します。
3月1日時点のNTT株価は4,812円でしたので、この値段でNTT株を購入したとすると、
(5,000円-4,812円)×10,000株 =1, 880,000円の収益が600,000円の配当金と別に発生します。

 

【三菱UFJ(8306)の例】予想配当:9円
50,000株購入で、9円×50,000株=450,000円が配当取りの目標収益とします。
三菱UFJ株購入と合わせて4月限行使価格750円のコールを直近の買い気配21.90円で500枚(50,000株相当)売り建てると、

・ケース1:4月13日の引値で株価が行使価格750円を上回らなかった場合
売り建てたコールオプションの権利行使がなされないため、
21.90円×500枚(50,000株) = 1,095,000円の収益
となり、配当取りの目標収益より大きくなります。

・ケース2:4月13日の引値で株価が行使価格750円を上回った場合、
21.90円×500枚(50,000株) = 1,095,000円の収益
と、750円で50,000株の三菱UFJ株売却が発生します。
3月1日時点の三菱UFJ株価は748.20円でしたので、この値段で三菱UFJ株を購入したとすると、
(750円-748.20円)×50,000株 =90,000円の収益が配当金450,000円とは別に発生します。

いずれの例でも、保有した株が値下がりするリスクがありますが、コール売り(カバードコール)戦略では、オプションのプレミアムが収入として入るので、現物株をそのまま買う配当取りトレードより低リスクとなります。
 4月限のオプションは配当落ちを考慮したプレミアム価格となり、3月限と価格水準がずれますので、発注の際には理論価格の確認が必須です。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2017年3月2日)

(08:00)
本日の10年債入札は、新たな回号(346回)となり償還が3か月伸びる。海外金利の上昇を受けて、応札利回りも0.075~0.080%とやや弱めの入札が予想される。

(12:45)
財務省: 10年債落札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20170302.htm

(17:30)
3月利上げを織り込む形で米国長期金利が上昇する中で、本日の10年債入札は日銀の下支え期待による安心感が勝り無難に通過、先物市場もその後持ち直した。一方で、超長期ゾーンは、明日のオペ減額が予想され軟調な動き。このゾーンは、3/7の30年入札、3/14日の20年入札に加え、3/15のFOMCとオランダ総選挙とイベント控え、通して買いづらい状況続くか。

本日の国債利回り


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IPOが市場に与える影響

 3月はIPOが23件と多くなっています。そこで過去のデータの集計と、IPOが株価動向に影響を与えるのかを調べてみました。まず、年月別のIPO金額、件数を図表化しました。

 月別の金額平均を見ると12月が最も多く、次に10月が多くなっています。11月は郵政3社のIPOが2015年にあったため最も多くなっていますが、それを除くと少なくなっています。月別の件数の平均を見ますと12月、3月、9月の順に多くなっています。

チャート1.IPO 月別金額(億円)

チャート2.IPO 月別件数

 IPOは株価に影響を与えるのかを見るため月別金額、月別件数と株価指数のパフォーマンスの散布図を作成しました。この表を見ているとIPOは市場に影響を与えていないように見えます。

チャート3.各指数の月別パフォーマンスとIPO金額(左)とIPO件数(右)



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無難なトランプ大統領の議会演説を受け上昇(2017年3月1日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+17.77ポイント(+1.16%)と大きく上昇し、1,553ポイントで引けました。注目されたトランプ大統領の議会演説は、特にこれといった内容はありませんでしたが、無難にこなされたことが評価され、日本株は上昇幅を広げました。米国S&P500先物のナイトセッションは、16時時点で前日引け比+3.75ポイントと可もなく不可もなくという水準にあります。

セクター別では機械、保険、証券・商品の上昇が大きく、下落はパルプ紙のみとなりました。スタイルインデックスでは日経平均、TOPIXコア30、ラージ70と大型株の上昇が目立つ展開となりました。


今晩の米国市場は、トランプ大統領の演説がどのように評価されるのかで大いに注目したいところです。また、今週末3日にはイエレン議長の講演があります。ここのところFRB関係者より利上げに関してタカ派な発言が目立ちます。そのため3月の利上げ確率も78%まで上昇してきています。株式市場はトランプ大統領の方ばかり見て、あまり金融政策に目を向けてこなかったように感じられます。今から15日の利上げを織り込み始めるとすると、ダウンサイドが大きいようにも見え、今後の動向に注目したいところではあります。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比10.45ポイントの1069.76ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は107(47.1%)、下落銘柄数は111(48.9%)、変わらずは9(4.0%)、売買代金は前日比-286億円の1380億円と前日比で減少しました。

上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比100、終値616)、Gunosy(6047、前日比164、終値2,813)、ミクシィ(2121、前日比35、終値4,905)、下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比-33、終値1,727)、オンコセラピー・サイエンス(4564、前日比-5、終値272)、ドリコム(3793、前日比-88、終値2,458)となりました。売買代金上位銘柄はジーエヌアイグループ、そーせいグループ(4565、前日比100、終値13,200)、アスカネット(2438、前日比55、終値2,247)でした。

マザーズ先物は前日比13ポイントの1070.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は690枚でした。



 
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