月別: 3月 2017
FOMC、オランダの選挙が無事終了する(2017年3月17日)
株式市場概況
今週の日本株は若干下落し、TOPIXは前週末比-0.52%の1565.85ポイント、日経平均株価は-0.42%の19,521円で一週間の取引を終えました。
今週、最も注目されたのはFOMCでした。予想通り25ベーシスポイントの政策金利の引き上げが決定し、0.75%~1%とすることが決定されました。その後のイエレン議長の記者会見は、今年3回の利上げとの見通しに変化なしと市場ではとらえられ、3回以上の利上げの可能性を織り込み始めていた市場の動きを反転させる材料となりました。米国株はそれまで連日で下落していたものが反発し、米国の10年利回りは2.6%から2.5%まで下げ、為替はドル安の流れとなりドル円は1ドル114円70銭付近から113円前半まで売られました。
日本株は円安ドル高の影響や、「森友学園」の問題の燻りから弱めの推移となりました。また、日本ではこれまで堅調だった小型株が崩れ始めているのが気にかかります。マザーズ市場では指数寄与度の高く、個人投資家にも人気が高かったそーせいが連日で下落し、マザーズ指数は25日移動平均線を割り込みました。IPO銘柄は堅調に見えるものの、今後も新興市場の下落が継続すれば、徐々に需給が悪くなることも懸念されます。
そのほかには原油価格の下落が大きくなり、節目とみられた1バレル=50ドルを割り込みました。米国の原油在庫が増加する中、サウジアラビアが2月に増産していたことが嫌気され200日移動平均線を下回りました。
セクター別ではその他製品、水産農林、情報通信の上昇率が大きく、鉄鋼、銀行、石油石炭の下落が大きくなりました。スタイルインデックスでは東証2部が上昇率トップ、REIT指数が米国金利の低下から買われました。下落率上位はマザーズ(-4.79%)、TOPIXバリュー(-0.82%)、コア30(-0.59%)と、マザーズ指数の下落が目立ちました。
今後の見通し
今週注目されたもう一つの材料であるオランダの選挙は極右政党の躍進とはならず、市場には安心感が広がりました。この影響から欧州株と通貨ユーロが買われました。市場ではハト派的と見られた今回のFOMCの結果ですが、時間が経つにつれそれほど弱気ではないとの見方も増えてきました。イエレン議長の会見ではバランスシート縮小の議論も開始したとの発言も見られ、市場の反応は行き過ぎにも思えます。アトランタ連銀のGDPNOW(米国の今四半期のGDPの成長率の予想)を見ていると、成長見通しは下がりつつあります。トランプ大統領の政策も具体的でもなく、アップサイドを追うには環境は厳しいかも知れません。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
FOMCを受け海外市場は反発も日本株はドル高で伸びず(2017年3月16日)
株式市場概況
注目のFOMCでは予想通り25ベーシスポイントの利上げが行われ、政策金利は0.75%~1%に引き上げられました。利上げ見通しは今年3回と変化なく、市場ではFEDは思ったほどタカ派ではないと捉えられました。米国株は上昇し(0.5%~0.75%)、金利は低下(10年金利は9ベーシスポイント低下の2.5%)、商品価格は反発(原油価格は+2.4%)、ドル安の動きとなりました。その他、極右政党の台頭が懸念されたオランダの選挙では、予想ほど極右政党が議席を得られなかったことも好感されました。
ドル円は1ドル=114円70銭辺りから113円50銭まで円高ドル安が進み、TOPIXは前日比10ポイントほど下落(-0.6%)の1,561ポイント辺りで取引を開始しました。しかし、その後は、日銀による買い期待や、前日大きく崩れたマザーズ市場が堅調であったことなどから、押し目買い優勢な展開となり、TOPIX指数は前日比+1.38ポイント(+0.09%)の1572.69ポイントと前日比小幅高での引けとなりました。
セクター別では海運、非鉄金属、鉱業が上昇、保険、銀行、食料品が下落しました。スタイルインデックスでは小型株が大きく反発しマザーズ、東証2部の上昇が大きく、また、米国金利の低下によりREIT指数も強くなりました。反面、大型株は相変わらず小動きとなっています。
日銀政策決定会合は予想通り政策の変更はなく無風でした。米国のイエレンFRB議長の記者会見は、市場ではタカ派ではないと捉えられ好感されたものの、実際に聞いてみると今年4回の利上げもあるかも知れないとの見解や、バランスシートの縮小の議論もあったとの発言もあり、それほどタカ派に捉えて良いものかという感じの内容でしたが、それだけ市場にある資金が上値を積極的に買いたくなるような、強気相場なのだという風に考えています。
明日17日には当初14日に予定されていた独メルケル首相と米トランプ大統領の会談があり、G20財務相・中銀総裁会議も始まります。依然、イベントが盛りだくさんですが、昨日若干上昇したオプションのボラティリティは低下し、市場はもう通常モードに戻っています。
日本では森友学園の問題が、依然として燻っており、今後の展開が注目されます。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比16.05ポイントの1051.84ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は150(66.1%)、下落銘柄数は67(29.5%)、変わらずは10(4.4%)、売買代金は前日比-97億円の1036億円と前日比で減少しました。
上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比53、終値832)、ACCESS(4813、前日比74、終値839)、CYBERDYNE(7779、前日比21、終値1,647)、下落寄与度上位銘柄はJIG-SAW(3914、前日比-50、終値6,030)、フィンテック グローバル(8789、前日比-1、終値112)、ナノキャリア(4571、前日比-4、終値791)となりました。売買代金上位銘柄はディー・ディー・エス(3782、前日比26、終値1,026)、そーせいグループ(4565、前日比110、終値11,610)、ACCESSでした。
マザーズ先物は前日比0ポイントの1012.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は405枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2017年3月16日)
(11:54)
当面の金融政策運営について
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2017/k170316a.pdf
(17:30)
昨晩のFOMCでは利上げが行われたものの、政策見通しがややハト派的な印象で米債高となり、これに連れて国内債券市場も超長期ゾーン中心に底堅く推移した。日銀会合で”現状維持”が伝えられたことも安心感を呼んだようだ。
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大型株は小動きだったが、小型株は大きく下落(2017年3月15日)
株式市場概況
TOPIX指数は前日比-3.59ポイント(-0.23%)の1,571.31ポイントと小幅安な展開となりました。寄付き後は0.5%以上下げる場面がありましたが、その後は日銀のETF買い期待と、原油価格が日本時間に戻していたことなどを好感し、大型株は戻りを試す動きとなりました。大型株は小動きが継続しましたが、小型株は下落が目立ち、マザーズ指数は3%強下落しました。
セクター別では海運、保険、その他製品が強く、石油石炭、電気ガス、鉱業が弱含みました。スタイルインデックスではコア30とREIT指数のみが小幅に上昇し、小型株指数の下落が目立ちました。
市場では今晩のFOMCの後のイエレン議長の記者会見などが注目されます。利上げがあるのは当然で、今後に関しての発言が重要視されます。その他、オランダの選挙もあり、明日は市場に動きが出る可能性もあり気を付けて臨みたい一日となります。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-36.38ポイントの1035.79ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は27(11.9%)、下落銘柄数は197(86.8%)、変わらずは3(1.3%)、売買代金は前日比246億円の1133億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はクラウドワークス(3900、前日比103、終値1,017)、アライドアーキテクツ(6081、前日比130、終値3,275)、FFRI(3692、前日比60、終値5,170)、下落寄与度上位銘柄はディー・ディー・エス(3782、前日比-300、終値1,000)、そーせいグループ(4565、前日比-710、終値11,500)、ミクシィ(2121、前日比-150、終値4,870)となりました。売買代金上位銘柄はそーせいグループ、クラウドワークス(3900、前日比103、終値1,017)、ディー・ディー・エスでした。
指数は、寄付き後から前日比1%前後安で推移していたものの、後場からディー・ディー・エス(3782)がストップ安したことから一気に下げが加速しました。本日の下げで一気に25日移動平均線を下回りました。50日移動平均線が1016ポイントにあるため、それを下回るのかどうかが、当面のトレンドを見るうえで重要になります。
以前は指数の上げをけん引していたそーせいが出来高を伴ってここ最近の支持線を下回ってきたことが気になります。押し目買いで保有が増加しているため、ここから一段と下げると市場全体の需給に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
マザーズ先物は前日比-37ポイントの1012.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は765枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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