マザーズデイリーレポート(2016年8月17日)

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マザーズ指数は前日比で17.4ポイント下落し、929.79ポイントで一日の取引を終えました。下落寄与度上位銘柄はそーせい(4565)、サイバーダイン(7779)、ジグソー(3914)、上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121)、総医研ホールディングス(2385)、UMNファーマ(4585)となりました。上昇銘柄数は54銘柄(24%)、下落銘柄数は149(67%)、変わらずが18(8%)でした。売買代金は751億円と前日比で288億円減少しました。

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決算発表後堅調な動きとなっていたジグソーは、前日比340円安の6,820円となりました。下窓の上限は6,540円にあります。昨日、米国の空売りファンドのシトロンより、目標株価を300円とするレポートが出されたサイバーダインは本日も冴えない展開となりました。

総医研ホールディングスは本日引け後の決算期待から前日比25円高の425円となりました。引け後発表の決算では、平成29年6月期の当期純利益見通しが、平成28年6月実績比で221.1%と予想されているため、好感される可能性があります。UMNファーマは、試験製造のロットが減少したことから、4.5億円以上のコスト改善を見込むと12時30分に発表したことが好感され、50円高の1180円で取引を終えました。

 

マザーズ指数先物

マザーズ指数先物は前日引け比14.5ポイント安の927.5ポイントとなりました。将来性から買われていたサイバーダインの株価急落が投資家心理を冷やしています。今年前半は小型株が大型株をアウトパフォームする展開が継続していましたが、足元では日銀のETF買い金額が増額されたことも手伝い、大型株が小型株をアウトパフォームする展開に変わってきました。円高にもかかわらず、大型株優位の展開が継続しているため、小型株から資金を移す動きが継続しており、先物は弱い展開が継続しています。

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東証1部概況

東証1部市場では昨日見られた円高の動きが、ニューヨーク連銀のダドリー総裁の「9月のFOMCで政策金利が引き上げられる可能性もあるだろう」との発言で、和らいだことからTOPIXは昨日の下げを取り戻す展開となりました。大型株の指数であるTOPIX100は前日比1.41%と上昇幅は大きくなりました。東証1部全体をカバーするTOPIX指数は前日比+0.97%の1311ポイントで引けました。高時価総額銘柄への買いは、年初からリスクを落としてきた海外投資家などが、リスク資産を増額していることをイメージさせます。

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本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

マザーズ指数先物の活用法③ ヘッジ比率に関して

マザーズ指数先物の活用方法として、成長株を保有すると同時に先物を売ることにより、ポジションの変動率を下げ、ポジションを長期的に保有し、利益を得ようということを考えてきました。

 

マザーズ指数先物の活用方法①

マザーズ指数先物の活用方法②

 

このようなことを考える際に重要なのは、ヘッジをどのように行うかです。具体的にはヘッジする金額、枚数などをどのように設定するかです。

 

完全ヘッジ

最初に結論を述べておくと、同一資産から作られるポートフォリオと先物でなければ、完全にヘッジすることはできません。しかし、もし同一資産から作られるポートフォリオと先物を同時に保有した場合、損益のブレは発生しないことになります。

 

例えば、マザーズ指数のETFを保有し、同一金額のマザーズ指数先物を売り建てすると、損失は発生しませんが、利益も発生しません。これは完全ヘッジと呼ばれます。しかし、例えば、JPX日経400指数に連動するETFを保有しているときに、目先の高値を市場がつけたのではないかと思われるタイミングで、JPX日経400指数の先物をETFと同額分売り建ちすると、そこから市場がどのように動いても、理論的には損益の振れは発生しません。

 

最小分散ヘッジ

多くのケースにおいて、ヘッジを行いたいポートフォリオが先物と同一の中身で作成されていることはありません。そのような場合、完全ヘッジを行うことはできませんが、ポートフォリオと先物の過去の値動きから、ヘッジ比率を求めるやり方を最小分散ヘッジといいます。マザーズ指数先物の活用方法②でもこの方法でヘッジ比率を計算しました。この方法は計算が簡便です。計算方法は以下のようになります。

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その他、将来の動きを想定してヘッジを行う最適ヘッジや、オプションや債券のヘッジを行う際の非線形リスクのヘッジなどがあります。色々なヘッジ方法を試してみて、場合により適切なヘッジ比率を自分なりに探し出すのも相場の楽しみの一つであると言えます。

 

参考図書:金融工学入門 [第2版] デービッド・G・ルーエンバーガー

 

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JGBトレーディングフロア(2016年8月17日)

(10:10)
日銀買いオペ通知。
5-10年(4回目/8月)
10-25年・25年超(3回目/8月)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of160817.htm

(12:00)
日銀が実施した国債買い切りオペの結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba160817.htm

(17:30)
次回会合への不透明感は依然と強く、明日の5年債入札も、まだ、積極的な動きは期待できない。足元の5年債の利回り水準は、7月の会合に向けた「マイナス金利の深堀り期待」がはげ落ちた水準であり、日銀オペなど需給面での支えを背景に無難な結果になると予想。
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引け後の国債利回り
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2016年8月16日)

(17:30)
本日の超長期対象の流動性供給入札は、応札倍率が前回を下回るなどやや低調な結果となり、このゾーンが甘くなる一方、中長期債はしっかりとなった。また、ドル円が円高に振れたことも中長期ゾーンの下支えとなった。
金融政策への不透明感の中、18日の5年債入札の行方に注目。160816chart_1024
引け後の国債利回り
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マザーズ市場デイリーレポート(2016年8月16日)

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マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比ほぼ変わらずの+0.87ポイント、947.19ポイントで一日の取引を終えました。上昇寄与度上位銘柄はそーせい(4565)、エナリス(6079)、メディカル・データ・ビジョン(3902)、下落寄与度上位銘柄はサイバーダイン(7779)、ミクシィ(2121)、メディビックグループ(2369)でした。値上がり銘柄数は98(44%)、値下がり銘柄数は108(49%)、変わらずは15(7%)となりました。サイバーダイン株の盛り上がりから、売買代金は1,040億円と前日比で424億円増加しました。

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下落寄与度トップのサイバーダインは、米国の空売りファンドのシトロン・リサーチが売りを推奨するレポートを出したことから、大幅に下落しました。目標株価を300円とするレポートは、日本語訳も出されました(リンク)。メディビッググループは連結売上高が1億円未満となり、上場廃止になる恐れがあると昨日引け後に発表し、本日はストップ安となりました。

3日連続でストップ高していたエナリスは、本日は714円で寄り付きました。その後、一時、前日の価格622円まで下落する場面がありましたが、引け値は732円と寄り値よりも高く、依然として買い意欲が強いことが窺えます。

 

マザーズ指数先物

マザーズ指数先物は前日引け比-2ポイントの942ポイントで引けました。前場は8月2日に付けた先物の上場以来の高値である957.5ポイントを上回る場面もありましたが、10時29分に米国の空売りファンドであるシトロンが、マザーズ指数の寄与度2位であるサイバーダインの売り推奨レポートを出したことが伝わると、マザーズ指数は急落し、後場の寄付き後には先物は926.5ポイントまで下げました。その後はじりじりと戻す展開となり、前日比で小幅マイナスまで戻しました。出来高は1,057枚と急激な変動から増加しました。出来高が1,000枚に乗せたのは、先物上場2日目の7月20日以来です。前日の先物建玉は2,985枚に減少しています。先物と現物指数のスプレッドは指数こう寄与度銘柄の下落からヘッジ売りが多かったのか、マイナス乖離が再び拡大しました。

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東証1部概況

東証一部市場では、寄付き後こそは前日引け値辺りでもみ合っていたものの、昼休み中にドル円が101円を割り込み円高の展開となったことから、売り優勢の展開となりました。ドル円はその後もじりじりと円高に動き、100円20銭前後で現在は取引されています。TOPIX指数は前日比-1.38%の1298ポイントで取引を終えました。

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