JGBトレーディングフロア(2025年5月22日)

債券相場は下落。超長期債の需給悪化への警戒感が引き続き強い中、野口審議委員がこの日、宮崎県金融経済懇談会の講演で、足元の金利上昇をけん制する発言がなかったことで売りが優勢となり、利回り曲線のスティープ化が進んだ。野口新規委員の発言「超長期金利上昇、異常なものと決めつけるのも難しい」、「超長期金利上昇、現状で日銀が対応するような状況ではない」は、もともとややハト派と目されていただけに、市場の反応が大きくなったようだ。一方、この日の10年物価連動国債の入札は、市場予想を上回り順調な結果となった。

【メモ】
☆10年物価動債入札(30回、CPN0.005%)落札結果
発行価格100円05銭、募入最高利回り0.000%、応札倍率2.76倍(前回2.76倍)、(事前予想価格99円00銭)
☆野口審議委員「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(宮崎県金融経済懇談会における挨拶要旨)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250522a1.pdf


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年5月21日)

債券相場は30年債や40年債などの超長期債が下落し、利回りが前日に続いて過去最高を更新した。前日の20年債入札が記録的な不調となったことや、28日の40年国債入札に対する警戒感が強まっているようだ。また、江藤農相の辞任で石破政権の基盤の弱さが意識され、日本の財政拡張への懸念も売りにつながったとの見方。一方で中長期債は押し目買いが入り底堅く推移した。
日銀は前日に続きこの日、機関投資家などの実務担当者との債券市場参加者会合を開いた。大手生保などからは、超長期債利回り上昇に対する懸念と対応を求める声が上がった模様。具体的には、現在超長期債の対象2区分の統合を求める意見があった。日銀は昨年7月末から来年1-3月までに国債買い入れ額を5.7兆円から2.9兆円程度まで圧縮する計画で、市場は来年4月以降の買入方針に注目している。

【メモ】
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2025年5月20日)

債券相場は超長期債が大幅下落。この日の20年債入札の低調な結果を受けて売りが強まり受けて新発40年国債利回りは3.6%、30年国債利回りも3.14%と前日から10bpt以上の上昇となり過去最高水準を更新した。
引き続き生保など投資家の様子見姿勢が強く、入札では最低落札価格は予想を大きく下回ったほか、不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)も1円14銭と1987年以来の水準に拡大した。
一方、日銀はこの日、銀行と証券会社との債券市場参加者会合を開催したが(21日は機関投資家などの実務担当者と行われる予定)、6月の金融政策決定会合で行う国債買い入れ減額計画の中間評価に向けた意見は、減額ペースの加速・減速など緩急様々な内容となり、市場の材料とはならなかった。日銀は市場の動向や機能度を含めて点検し、計画修正の是非や来年4月以降の方針を議論する。

【メモ】
☆20年債入札(192回、CPN2.4%)落札結果
最低落札価格98円15銭(2.540%)、平均落札価格99円29銭(2.453%)、応札倍率2.5倍(前回2.96倍)、(事前予想価格99円80銭)
☆「債券市場参加者会合」(第22回)金融市場局説明資料
https://www.boj.or.jp/paym/bond/mbond_list/mbond250520.pdf


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JGBトレーディングフロア(2025年5月19日)

債券相場は下落。ムーディーズが米国の信用格付けを引き下げ、米長期金利が上昇したことを受けて売りが優勢だった。格下げは以前より予想されていたこともあり、国内債券相場への影響は限定的に見えるが、米国では物価上昇と景気悪化が同時進行するスタグフレーションへの懸念も強まっており、米国資産への不安が高まれば、さらなる影響も否めないとの見方。
また、国内の財政拡張リスクにも焦点が向きやすくなるとの声も聞かれた。この日、日銀は定例の国債買入れを通知、25年超対象のオペの入札結果がやや弱かったことで午後に先物が下げ幅を広げた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年2750億円、3-5年2750億円、5-10年3000億円、25年超1350億円。応札倍率は、それぞれ2.15、1.97、1.66、2.31倍。


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JGBトレーディングフロア(2025年5月16日)

債券相場は中長期債を中心に上昇。米国市場の弱い経済指標を受けて年内2回の利下げ観測が強まり、長期金利が低下したことや、朝方発表の国内1-3月期GDPが4四半期ぶりにマイナス成長へ転じ、前期比年率が市場予想以上に悪化したことで買いが優勢だった。
下落が続いていた超長期債も、20年債は買われるなど、やや基調に変化の兆しも。ただGDPのマイナス成長については債券相場の支えにならず、財政拡張への連想からネガティブに働く可能性もあるとの声も聞かれた。

【メモ】
☆2025年1~3月期四半期別GDP速報 (1次速報値)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/pdf/main_1.pdf


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