円安になると日本株が上がるというのが、ここ最近の当たり前の見方です。しかし、リーマンショック前まで時間を戻すと、円安ドル高で株価が上昇するというのは、それほど強い関係があったわけではありませんでした。
足元のこの動きは、日本経済の変化を示しているのか、あるいは一時的な現象かどちらでしょう?
一つ言えるのは、このような動きは金融緩和の影響かも知れないということです。どちらもが緩和の効果により引き起こされているため、元々関連性の低い二つの指標の関連性が高くなっているのかも知れません。
1990年~2016年のTOPIXとドル円の関係(日足)
上の表は1990年~2016年のTOPIXとドル円の関係を見たものです。ドル円の相関を見ると2008年以降、円安ドル高になれば株高になるという関係性が強まったことが分かります。
下の表を見ると、140円以上になると必ずしも円が安くなったから、株価が上がるということではないということが分かります。
1990年~2009年
この期間はドル円と株価の関係がふらふらと変動していたことが分かります。
2010年代
これまでのところ、株価とドル円の関係はきれいに相関があるように見えます。先ほど述べた金融緩和の影響が大きいのか、それとも何か他の産業構造の変化なのか、気になるところです。
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