ETFでマザーズへの投資を考える場合、マザーズ指数全体を対象にするものは残念ながらありません。しかし、マザーズコア指数を対象にするETFは存在しており、これに投資するというのが一つの方法です(1563 運用会社 シンプレクスアセットマネジメント)。そこでまずはマザーズコア指数の概要を述べ、その後ETFの動向についてみてみます。
マザーズコア指数概要
JPXが算出するこの指数は以下のような概要となっております。
JPX資料 http://www.jpx.co.jp/markets/indices/line-up/files/fac_8_motherscore.pdf
- 東証マザーズ市場に上場する内国普通株式のうち、時価総額、売買代金、利益および配当状況などを考慮して選定する15銘柄により構成される。
- 銘柄の定期入れ替えを毎年1回10月に行う。
- 上場廃止などにより15銘柄に満たなくなる場合もある。
- 銘柄が東証1部などへ市場変更となる場合には、翌年10月最終営業日の前日までを算出対象にし、翌日に指数から除外する。
- 2011年10月7日を基準日とし、その日を1,000ポイントとして計算する。
採用銘柄は以下の15銘柄です。
マザーズ指数とマザーズコア指数の動向比較
2011年10月11日以降の各指数を指数化したチャートは以下のようになります。以下のようにマザーズコア指数が強くなっています。その傾向はなぜかと考えると、流動性などを考慮するマザーズコア指数は、しっかりと成長し1部上場を果たした企業も含まれる一方で、逆にマザーズ指数には上場したものの、成長できなかったものがそのまま残っているためであると考えられます。
両指数の相関
続いて相関を計測してみました。左から30日、60日、180日を期間としています。これを見ると、相関が高い期間もありますが、やはり200銘柄強採用している指数と15銘柄の指数では動向が全く異なることが分かります。
マザーズコア上場投資信託(1563 シンプレクスアセットマネジメント)
ウェブページ
https://www.simplexasset.com/etf/etf1563.html
このマザーズコア指数に投資できる上場投資信託です。ファンド価値を使ってどの程度指数に相関しているかを見ると0.99以上で、ほとんどずれがないと言えます。
終値ベースでみると、以下のように相関が低くなります。これは出来高が少ないことなどから終値とファンド価値とのかい離があるのだと見られます。
このように価格にぶれがあるということは、資産が割安に買える場面もあるということであり、そこでこのETFを購入できると将来の運用にとってプラスに働くでしょう。
信用取り組み状況
同銘柄の信用取り組みは以下のようになっております。売り長となった場合には逆日歩が大きくつく局面が見られるため注意が必要ですが、差し引き10,000株程度の売り長にならなければ、大きな逆日歩はつかないようです。
マザーズ指数とのウェイト比較
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