JGBトレーディングフロア(2022年12月28日)

債券相場は超長期債が下落。米長期金利の上昇に加え、引き続き日銀の政策修正観測が強く意識された。この日、日銀は10年カレント債を対象にした指し値オペに加え、中期債の指し値オペと臨時の国債買い入れを通知したことが中長期ゾーンの下支えになったが、オペ対象でない超長期債は売りが優勢だった。先物は、オペ通知直後に高値を付けた後、先回りした買い方の反対売買などで一気に安値を付けるなど、流動性の低下がやや目立つ。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年1000億円、3-5年1000億円、5-10年3000億円(臨時オペ)。応札倍率は、それぞれ5.11、3.34、4.43、倍。
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回0.5%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.5%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,2年443回0.03%) 落札金額375億円 / 国債買入(固定利回り方式,5年154回0.24%) 落札金額1208億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年12月27日)

債券相場は下落。長期金利は一時0.46%まで上昇した。日銀YCCの長期金利上限拡大後もイールドカーブの歪みは解消されておらず、さらなる政策修正観測から売りが優勢だった。
またこの日の2年債入札も、2015年以来のプラス金利水準での入札も、やや低調な内容となったことが上値を抑える要因となった。先物市場も薄商いの中、取引終盤に小口の売りで安値を付けた。

【メモ】
☆2年債入札(444回,CPN0.005%)落札結果
最低落札価格99円90銭9厘(0.055%)、平均落札価格99円92銭4厘(0.043%)、応札倍率3.78倍(前回4.03倍)。(事前予想価格99円90銭)
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回) 落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2022年12月26日)

債券相場は下落。この日の日銀買い入れオペで、オペの対象から10年債のカレント3銘柄が除外され、需給ひっ迫を背景に低位の金利水準にあった新発10年債は前日比+6.5bpsの大幅上昇となった。
先物もその流れを受けて午後からは再び146円を下回る展開。海外投資家の一部は、クリスマス休暇などで不在の様子だが、YCCの撤廃をにらんだ売りポジションは継続していると見られ、10年債利回りが0.5%を下回っている状況下では、買いの動きも慎重になっているようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ3-5年5750億円、5-10年6750億円、10-25年3000億円、25年超2000億円、物価連動債600億円(定例オペ)。応札倍率は、それぞれ1.61、3.18、1.56、1.56、2.58倍。
☆国債買入(固定利回り方式0.5%,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式0.5%,357,358回) 落札金額0億円


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JGBトレーディングフロア(2022年12月23日)

債券相場は先物が下落。米長期金利の上昇や11月の全国消費者物価指数が伸び率を拡大したことが相場の重石となり朝方は売りが先行したものの、ただその後はもみ合いとなった。日銀が指し値オペを継続していることが相場を下支えとなった。また海外投資家はクリスマス休暇に入っている様子で、参加者が乏しく積極的な売買は限られ小口の取引も、レンジはやや広めの展開だった。現物債は、中長期債が買われた。日銀のYCC変動幅拡大後の金利水準の落ち着きどころを探っている印象。ただ、10年カレント債については、日銀の吸い上げによる需給の偏りが出ているとの見方。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式0.5%,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式0.5%,357,358回) 落札金額0億円 。

【来週のスケジュール】
12/26
<国内予定>
日銀国債買オペ(3-5年,5-10年,10-25年,25年超) / 黒田日銀総裁講演(日本経団連審議員会) / 企業向けサ-ビス価格指数(11月)
<海外予定>
【米国】休場
【欧州】休場
【その他】*****

12/27
<国内予定>
,2年利付国債入札 / 日銀CP買い入れオペ / 失業率(11月) / 小売売上高(11月) / 百貨店・ス-パ-売上高(11月) / 日銀,基調的なインフレ率を捕捉するための指標 / 住宅着工件数(11月)
<海外予定>
【米国】米主要20都市住宅価格指数(10月) / 米FHFA住宅価格指数(10月)
【欧州】英国市場休場
【その他】香港休場 / 中国工業利益(11月)

12/28
<国内予定>
08:50日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19・20日分) / 鉱工業生産(11月) /
<海外予定>
【米国】米中古住宅販売成約指数(11月)
【欧州】*****
【その他】*****

12/29
<国内予定>
*****
<海外予定>
【米国】*****
【欧州】ECB経済報告 / ユ-ロ圏マネ-サプライ(11月)
【その他】*****

12/30
<国内予定>
大納会 / 外国為替平衡操作の実施状況(11月29日-12月28日)
<海外予定>
【米国】米債券市場,短縮取引
【欧州】*****
【その他】中国製造業・非製造業PMI(12月)


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ウィークリーレポート(2022年12月23日)

12月第4週の株式市場は、日経平均▲4.69%の続落、一方、NYダウ▲0.86%とユーロストックス50は▲0.34%と反発となりました。
日銀政策決定会合では、大規模量的緩和の枠組みを維持しながらも、YCC政策の10年金利許容変動幅を25bpから50bpまで拡大し、これまで上限25bpに張り付いていた長期金利は48.7bpまで急騰しました。事実上の利上げ措置に、為替市場は137円45銭から130円58銭まで円高となり、株価も急落となりました。

さて、12/23時点での年初来騰落率をみると、株式市場では、日経平均は▲8.88%、NYダウ▲8.63%ともに年間で下落となっています。さらに、金利上昇の影響を受けやすいハイテク銘柄の多いナスダック総合指数は▲32.90%と大幅な下落となりました。
1970年代以来の記録的なインフレを受けて、FRBは政策金利を1年で425bp引き上げ年末時点で+4.5%となっています。また、米国10年債金利は前年末比+223bpの3.74%となりました。
為替市場ではFRBの引締め政策によるドル高、貿易収支悪化による円安が重なり、10月には151円95銭の急激な円安となりました。

FRBの急激な利上げにより米国のインフレ率は6月CPI前年比9.0%から同11月7.1%まで沈静化の傾向が見えてきましたが、一方で、景気先行指数は7月にマイナス圏に入り、米国の景気後退リスクが意識されてきています。
相場アノマリーでは2023年卯年はウサギ跳ねるといい、また米国でも大統領選前年の株価は上昇しやすいということで株高が示唆されていますが、ファンダメンタルズは悪化しており、年明けの相場動向は予想し難い状況です。

過去の事例に倣うならば、米国の景気が悪化し始め、当時のボルカーFRB総裁が20%まで跳ね上げた政策金利を引き下げ始めた年、1981年のS&P500のチャートが参考になるかもしれません。
2022年のチャートと重ねると、来年の相場は、9月まで株安、その後急激な反発なり年初来ではプラスとなります。
まったく同じように過去のチャート通りに推移するとは思いませんが、来年の前半は景気後退を前提にディフェンシブな債券投資、ただし、円債については日銀の政策転換もあり円高リスクを考慮して、【2621】iShares 米国債20年超ETFなど為替ヘッジ付き外債がよいと思われます。5月の政策金利ピークでは先の利下げを睨みながら、1-3年の短期ゾーンのヘッジ付き米国債ETFも良いかもしれません。
年後半、FRBの利上げ停止/利下げ観測局面からは株価の反発のターンが期待されますが、日本株やヘッジ付き米国株、あるいは大阪取引所上場のNYダウ先物は円決済なので為替リスクを気にする頃なく投資できるのよさそうです。


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