ウィークリーレポート(2023年2月10日)

2月第2週は、日経平均は+0.59%と5週連続の上昇、NYダウ▲0.17%と続落、ユーロストックス50▲1.41%の反落となりました。
米国債券市場では、2年債利回りが前週比22bpの4.51%、10年債利回りが20bp上昇の3.73%となり、前週末の堅調な雇用統計の結果と、連銀高官の相次ぐタカ派発言から短期ゾーンで菌入り上昇が顕著となり逆イールドは一時▲0.81%と深堀になりました。

雇用統計以降、米国市場はインフレの根強さと金融引き締めの長期化にナーバスになっており、FF金利先物市場ではターミナルレート予想5.14%、かつ、到達が5月から7月にずれ込むなど、早期利下げまで意識し始めた先月までの流れとは大きく様相が変わりました。
14日には米国1月CPIの発表があります。市場予想は前年比6.2%、一方、クリーブランド連銀のCPI Nowcastは足元で6.44%に微増しており、市場予想よりも上振れするようなら神経質な反応となりそうです。

日本市場に関しては、当初ロイター報道では2/10とかとされていた日銀総裁の後任人事ですが、2/14(火)の11時に内示と報道されました。週初めに日経新聞が雨宮氏と報道で円安、木曜日には山口氏の名前がヘッドラインに流れて70銭円高と、新日銀総裁に対するマーケットの感度が高い状態が続いていましたが、10日金曜日の夕刻に日経新聞から植田和夫氏の起用が報じられました。

有力視されていた雨宮氏ではなく、報道後はいったん円高、債券安、株安と金融引き締め転換への警戒反応となりましたが、その後、現行の大規模な金融緩和を継続するとの植田氏の発言が伝わると株、為替は値を戻しましたが、債券市場では10年債利回りがYCCの上限50bpに張り付いており警戒感が残っています。
これまで候補者として名前が挙がっていなかったため、足元の経済状況を踏まえてタカ派なのかハト派なのか、24日の所信表明が注目となりそうです。

足下の米国金利の上昇に対して米国株は下げ渋っており、CPI跨ぎでのトレードを考えるとダウンサイドに賭ける方が分がよさそうに見えます。1552VIX ETFの買いなどどうでしょうか。

(日経新聞) 日銀新総裁、植田和男氏を起用へ 経済学者で元審議委員
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB106UI0Q3A210C2000000/

(Bloomberg)植田氏は「日本のバーナンキ」、決断力もある-サマーズ氏が評価https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-11/RPWEDET0AFB701


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年2月9日)

債券市場では、先物が下落。日銀正副総裁人事を控えて積極的な取引は控えられる中、一部では、明日にも人事が判明するとの見方がYCCの修正観測と相まって上値を抑えた。取引終盤には、それに関連する報道が流れ、アルゴリズムなどシステム売買とみられる注文で急落する場面もあった。候補者のうちタカ派とみられる山口元副総裁の名前が流れたことが引き金になったようだ。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額280億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円。


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JGBトレーディングフロア(2023年2月8日)

債券市場は、中長期債はおおむね横ばい。日銀正副総裁人事を控えて積極的な取引は控えられる中、定例の日銀国債買い入れオペが相場の下支えとなった。また年度末に向けて一定の買い需要が見込まれる超長期債相場は上昇した。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年4250億円、3-5年5000億円、5-10年6750億円、10-25年3000億円。(定例)応札倍率は、それぞれ2.17、1.88、2.04、1.61倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額105億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円。


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JGBトレーディングフロア(2023年2月7日)

債券相場は下落。 前日の欧米金利の上昇を受けて売りが優勢だった。この日の30年国債入札がやや弱めの結果だったことも相場の重しとなった。日銀政策修正観測が燻る中、週末から来週にかけて判明しそうな次期総裁人事を控えて、ポジションを傾けにくいとの見方もあるようだ。
なお、日銀国債補完供給による先物チーペスト358回債の売却分は、14308億円とピークの26000億円から減少し、需給ひっ迫が幾分改善されているようにも見える。

【メモ】
☆30年債入札(77回,CPN1.6%)落札結果最低落札価格101円00銭(1.551%)、平均落札価格101円15銭(1.543%)、応札倍率3.32倍(前回3.10倍)。(事前予想価格101円05銭)
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額70億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円


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JGBトレーディングフロア(2023年2月6日)

債券市場では、新発10年国債利回りが一時0.495%と日銀の許容上限0.5%に接近した。前週末の米雇用統計を受けた米長期金利上昇の流れが国内債相場への重石となった。この日、次期日銀総裁就任を雨宮氏に打診したとの新聞報道で、早期の政策変更リスクが軽減されるとの見方から朝方は先物に買いが集まるも、相場を押し上げる動きにはつながらなかった。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円


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