債券相場は大幅下落。イエレン米財務長官が預金保護拡大の可能性に言及し、金融システム不安の拡大は留まるとの見方が強まり、リスク回避姿勢の後退が国内債にも波及した。ただ今晩のFOMC結果を控えて様子見の動き強まり先物は安く始まった後はもみ合いとなった。長期債は前日までの低下ピッチが速かったこともあり、取引終盤ではやや売り圧力が強まった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
債券相場は大幅下落。イエレン米財務長官が預金保護拡大の可能性に言及し、金融システム不安の拡大は留まるとの見方が強まり、リスク回避姿勢の後退が国内債にも波及した。ただ今晩のFOMC結果を控えて様子見の動き強まり先物は安く始まった後はもみ合いとなった。長期債は前日までの低下ピッチが速かったこともあり、取引終盤ではやや売り圧力が強まった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
債券相場は上昇。新発10年国債利回りは日銀の許容幅拡大前の上限0.25%に低下した。スイスUBSグループがクレディ・スイス・グループの買収に同意したほか、日米欧中央銀行が米ドル流動性供給拡充の協調行動に出たものの引き続き欧米の金融システム不安が根強く、リスク回避の買いが優勢だった。定例の日銀国債買いオペも相場上昇を促した。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円☆日銀買入オペ 1-3年4250億円、5-10年5750億円、10-25年2000億円、25年超500億円。(定例)応札倍率は、それぞれ2.12、2.31、1.26、2.29倍。
債券相場は下落。欧米の金融システムへの懸念が後退し、FRBが利上げに動きやすくなるとの観測から米長期金利が上昇した流れを受け売りが優勢だった。ただ欧米での金融不安は一旦落ち着いたとみられるも不透明感は依然漂っており、夕方から取引が開始される欧州市場動向を警戒して、先物は引けにかけて下げ幅を縮めた。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
3月第3週は、日経平均は▲2.88%、NYダウ▲0.15%、ユーロストックス50▲3.89%と下落になりました。
先週末に流動性が懸念されたSVBは金曜日のうちに破綻、その後、FRBの緊急融資BTFP及び預金者保護が発表されるといったんは落ち着いたものの、次は、欧州のクレディスイスの信用不安から急落。スイス中銀による500億スイスフラン(約7兆円)の貸付が発表されると株価はまた反発とジェットコースターの様相でした。
(JETRO)米SVBに続きシグネチャー銀行も経営破綻、ただし預金は全額保護、FRBは銀行向けの緊急融資枠を設定
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/e83b6d45c066f5ae.html
(Reuters)クレディ・スイス、スイス中銀から最大500億フランを借り入れへ
https://jp.reuters.com/article/cs-cen-fin-idJPKBN2VI02A
欧米銀行の流動性不安に対しては各国中銀の対応で落ちついたように見えますが、米国ハイイールドスプレッドは2月の安値4.32%から5.36%まで拡大しています。また、米国債の予想ボラティリティを示すMOVE指数は一時198.71とコロナショックの高値163.70を上回り、2008年以来の高値を付け、米国債市場の動きも不安定になっています。中小企業への貸付ローンを投資対象とするCLOのAAA格とBB格のスプレッドもハイイールドスプレッドと同様に拡大しており、中銀の緊急融資で安心感を得た株式市場とは裏腹に、クレジット市場は臨戦態勢のままとなっています。
銀行の経営不安の背景にはインフレ退治のための急速な利上げ(債券安)があり、破綻したSVBはリスク管理が杜撰だったという個別要因があるにしても、債券含み損はその他の銀行にも共通しており、これから第2、第3の流動性懸念銀行が出てくるものと思われます。
したがって、株価の反発があっても、クレジット市場が落ち着くまでは戻りは限定時と考えており、ひとまずはS&P500 52週線 3999pt、日経平均 25日線 27646円あたりが上値の目途となりそうです。
日本市場については、引き続き配当の再投資が意識される展開で、TPX/Dow取引がよさそうです。