9月第3週の株式市場は、日経平均は+0.62%、NYダウ+1.05%、ユーロストックス50指数は+1.26%といずれも続伸となりました。
FOMCでは市場予想通り25bpの利下げとなったもののドットチャートでは来年以降の利下げに慎重な姿勢がタカ派と受け止められました。また、日銀政策決定会合でも、政策金利は据え置きだったものの、保有ETFの売却が決定され、こちらもやはりタカ派としてマーケットは債券安/株安として反応しましたが、日米ともに週間ベースでみると株価は上昇しており、限定的な影響にとどまりました。
日銀のETF売りについては、年間6200億円程度の売りになりインパクトの大きな数値ではありませんが、金利急騰時には指値オペで無制限の買い支えを行ってきた過去を考えるに、株式市場の下落局面では売却は行わず上昇局面に限定して売却してくることが予想され、したがって株価上昇局面ではTOPIX型の売りが増加すると思われます。トレードアイデアとしては素直にNTショートの他に、1306 TOPIX ETFのコール売り/日経225買いという変則的なカバードコールもよいかもしれません。
(日銀)ETF等の処分に関する決定(2025年9月金融政策決定会合)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/k250919b.pdf
ETF売りの発表があった9/19セクター別騰落率は、タカ派な姿勢が好感され銀行株が上昇率トップとなりましたが、TOPIXコア30が下落だったのに対してスタンダード指数は上昇と、時価総額の大きい銘柄=TOPIX組み入れ比率の高い銘柄へ逆風となりました。
9月から株オプのマーケットメイク対象銘柄が増えていますので、時価総額の大きいトヨタのコール売り/ホンダのコール買いなど、サイズの違う銘柄のペアトレードも面白いかもしれません。
(JPX)かぶオプのマーケットメイク対象銘柄を32銘柄へ拡大(2025年9月1日より)
https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/2041/20250828-01.html
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