JGBトレーディングフロア(2025年3月5日)

債券相場は下落。米国の長期金利が上昇したことを受けて売りが優勢だった。新発2年債利回りが一時0.840%と2008年10月以来、新発20年債利回りは2.105%と11年以来、また、新発30年債利回りは2.405%と08年以来の高水準を付けた。
超長期債は明日の30年債入札への警戒感も売りにつながったようだ。一方、この日注目された内田日銀副総裁の講演と記者会見に目新しい内容はなく、先物や中期債はやや買い戻された。
元々ややタカ派と目される内田副総裁は、いまの市場が織り込む利上げパスをけん制することもなく黙認した格好だが、足元で続いている金利上昇の局面で、あえて踏み込んだ発言はないだろうとの見方が強まっていたこともあり、相場への影響は限定的だった。
この日実施した国債買い入れオペで、残存期間1年超3年以下、10年超25年以下などの応札倍率が前回から上昇し、需給悪化が示されたことは相場の重しとなった。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1500億円、1-3年3000億円、3-5年3000億円、10-25年1500億円。応札倍率は、それぞれ3.01、2.67、3.62、2.29倍。


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