債券相場は大幅下落。長期金利の指標となる新発10年国債利回りは1.43%と2009年以来の水準に上昇した。米国の長期金利が時間外取引で上昇したことに加え、日銀の利上げ観測が根強い中、この日の20年債入札が不調に終わり、売りが膨らんだ。同入札は2%の利回り水準で無難に消化されるとの見方もあったが、日銀の利上げ継続観測を背景とする金利先高観の強さから不調に終わった。入札結果で大きいほど不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)が55銭と23年12月(82銭)以来の水準に拡大。また最低落札価格は99円05銭と市場予想(99円65銭)を大きく下回った。債券相場は相当センチメントが悪く、明日の高田審議委員の講演での発言にも警戒感が漂っているようだ。
【メモ】
☆20年債入札(191回、CPN2.0%)落札結果
最低落札価格99円05銭(2.028%)、平均落札価格99円60銭(2.028%)、応札倍率3.06倍(前回3.04倍)、(事前予想価格99円65銭)
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