FOMCは2017年の利上げ回数見通しが2回から3回に変わり若干サプライズに(2016年12月15日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+4.03ポイント(+0.26%)の1542.72ポイントで取引を終えました。注目されたFOMCでは、予想通り全員一致で政策金利を0.25%引き下げることが決定されました。一方で、2017年の利上げペースが0.75%とこれまでの0.5%から引き上げられたことから、発表後の米国市場では債券利回りは上昇し、株価は下落、ドルが上昇する展開となりました。

日本は寄付き後こそ円安(ドル円は昨日の115円台→117円台に)を好感して、指数は前日比で1%程度上昇する場面があったものの、その後は日本でも若干金利が上昇したことなどを嫌気して利食い優勢となり、前日比でマイナスとなる場面もありました。しかし、昼以降は日銀のETF購入を期待してか底堅い動きとなりました。東証1部の騰落レシオは165.56と1992年以降で最高の値となっています。

セクター別では海運、輸送用機器、精密など円安がメリットとなる株の上昇が目立ちました。一方で、原油価格の下落の影響から鉱業、石油・石炭の下落が大きくなりました。海運は上昇したのですが、足元海運運賃の指数であるバルティックドライ指数が下落傾向にあるのが気になります。

スタイルインデックスではコア30が上昇率トップとなりTOPIXスモールがそれに続きました。一方でマザーズ指数、REITが下落しました。REITは米国の金利の上昇が嫌気され弱い展開となっています。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-1.57ポイントの931.11ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は83(38.2%)、下落銘柄数は126(58.1%)、変わらずは8(3.7%)、騰落レシオ(25日)は106.48、売買代金は前日比-101億円の910億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779,前日比-18円、終値1614円)、イグニス(3689,前日比-950円、終値11350円)、そーせいグループ(4565,前日比-90円、終値13430円)となり、上昇寄与度上位銘柄はカイオム・バイオサイエンス(4583,前日比80円、終値538円)、FFRI(3692,前日比200円、終値4150円)、ブランジスタ(6176,前日比227円、終値2389円)、売買代金上位はリファインバース(6531,前日比1000円、終値7000円)、イグニス、そーせいグループとなりました。

個別では、カイオム・バイオサイエンスが田辺三菱製薬と新規抗体作製で委受託基本契約を締結したことを昼に発表し、ストップ高まで上昇しました。ブランジスタはスマホゲームのコラボ企画を好感し買われました。

マザーズ先物は前日比-0.5ポイントの926ポイントで一日の取引を終えました。出来高は106枚でした。

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