10月第1週の株式市場は、NYダウは+ 1.87%と1か月ぶりに反発、一方、日経平均は ▲0.57%と3週続落となりました。米国での追加経済対策をめぐり、民主党/共和党の対立で右往左往している印象ですが、そうじて値動きは小幅なものにとどまっています。
10/1には東証でシステムトラブルも発生しましたが、翌10/2金曜日は平常通りの取引となり、市場への影響は少なかったと思われます。
マーケットデータを見ると、VIX先物の期間構造は、今年の3月ごろから大統領選をまたぐ11月限オプションがSQ算出対象である10月限がピークを作っていましたが、足元では11月限(12月限オプションがSQ算出対象)へとピークが移動しており、選挙後の混乱を意識しているように見えます。
CFTCのレポートによる投機筋建玉では、 NASDAQ100先物の投機筋ポジションが2006年以来のネットショートに膨らんでおり、SQ通過後も78069枚の売り越しとなっています。
また、米国10年債は6月以降、2017年以来のネットロングの状態が続いており、債券買い/株先売りという先行きに悲観的なポジションが蓄積されている状態です。
その他、米国30年債先物、ドルインデックス先物もショートに偏っていますが、こちらは新型コロナ対策での国債増発/通貨安を見込んだものだと思われます。
システムトラブルやトランプ大統領の新型コロナウィルス感染など、不測の事態が起こってはいるものの、これらのポジションの解消を考えると、大幅に相場が崩れるのは難しく、ボラティリティの吹き値売り、株価の押し目買いがうまくいきそうです。