4月第2週は、NYダウは+2,666ドルと反発、日経平均も+1678円の反発となりました。4/9にはFRBが新たに最大2兆3000億ドルの供給を発表、中小企業に最大6000億ドルのローン債務購入も含まれていたことから、先週紹介した 米国ハイイールドETF (HYG: iShares)は前日比+6.55%(週間で+11.98%)の大幅高となりました。
ウィークリーレポート(2020年4月3日)
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=11635
四半期ごとの騰落率をリーマンショック時と比較すると、ジャンク債はまだ上昇余地がありそうです。OPEC+での減産合意に難航し、乱高下している原油ですが、20ドルを割れるとその後、バルチック・ダーティータンカー指数が急上昇しており、安値圏では中国の備蓄買いが発動し買い支えていると推測され、こちらも買い/ターゲットバイイングに妙味がありそうです。
(Bloomberg)中国が国家備蓄向けに原油購入開始へ、相場急落受け-関係者https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-02/Q85B6XT0AFB601
来週14日には、IMFが世界経済見通し(WEO)を発表します。新型コロナウィルスの影響をどの程度見積もるのか、今後の市況を考えるに、一番重要なイベントとなりますので、発表後のダウの方向には注意が必要です。暴落パターンのチャート比較では、リーマンショック時のアヤ戻しと非常によく似ており、同じコースなら来週は反落となります。
株式市場の2番底の有無について議論もありますが、結局、機関投資家の需給で大きくぶれるだけですので、むしろ、2番底が有っても無くてもどっちでもいい、という投資スタイルを目指した方が精神衛生上よいと思われます。
長めのスパンについては4/10付で公開したスポットレポートに記しました。メインシナリオ通りならば、今は歴史的な安値水準ということになり、数年待てば高値までの株価回復が期待できます。つまり、長期投資でしたら、好きな数字を4つ並べて出てきた銘柄を買ってもよほど運が悪くなければほぼほぼ儲かるので、目先の乱高下は無視して、仕込んでいきたい優良銘柄をゆっくり考えるタイミングです。
新型コロナウィルスパンデミック後について
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=11660