JGBトレーディングフロア(2025年8月7日)

債券相場は上昇。この日に実施された30年債入札を波乱なく終えたことで買い安心感が出た。
入札結果によると、最低落札価格は95円35銭と、市場予想と一致。小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は15銭と、前回の31銭から縮小し、3月以来の小ささとなった。
投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.43倍と、前回の3.58倍から低下した。入札は、利回り曲線上や3%台という金利水準的に見た一定の需要があったとの見方。

ただ、財政懸念などの材料があり、この先どんどん買い進むという地合いではないようだ。市場は、明日公表の日銀政策決定会合での「主な意見」(7/30,31開催分)の内容に注目しているほか、日本への15%の追加関税報道(共同通信)で日米間の認識の違いに対する懸念から、同じく明日予定されている自民党両院議員総会で石破首相の退陣を求める厳しい意見が出るのではとの声も聞かれた。

【メモ】
☆30年債入札(87回、CPN1.5%)落札結果
最低落札価格95円35銭(3.099%)、平均落札価格95円50銭(3.089%)、応札倍率3.58倍(前回3.43倍)、(事前予想価格95円35銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

ウィークリーレポート(2025年8月8日)

8月第2週の株式市場は、日経平均は+2.50%、NYダウは+0.87%、ユーロストックス50も+3.20%と反発しました。
米国の雇用統計の悪化に伴う下落も前週末の1日で終わり、また、対日関税15%の解釈違い報道にも日経平均は下落せず、さらにトランプ大統領とプーチン大統領の会談が数日以内にセッティングされるという報道も好感され、TOPIXは昨年7月の高値を抜け最高値を更新しました。

(Bloomberg)トランプ米大統領、プーチン氏と会う用意-ゼレンスキー氏抜きでも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-07/T0M6UZGOT0JK00

ウィークリーレポート(2025年7月11日)
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=23162

バリュエーション面について7月第2週にチェックした日経平均株価のレンジを再度確認します。
ソフトバンクやソニーの第一四半期決算を終え、向こう12か月予想PERから算出したレンジは、36330円-42100円から37100円-43000円へ、配当指数先物(期先)から計算したレンジは39300円-45900円から39650円-46300円といずれもやや上方修正となりました。
昨年7月の暴落は、PERから計算されたレンジ上限38360円を超え42000円まで上昇していましたが、今年はバリュエーション面ではまだ上値余地のある状況です。上値の目途としては日経平均43000円、TOPIX 3100ptあたりで、これを超えるようならばプット買いなどでプロテクトしつつ上値を追いかけるのがよさそうです。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2025年8月6日)

債券は下落。前日の米長期金利が反転上昇したことに加えて、日銀がこの日実施した国債買入れオペの結果を受けて売りが優勢だった。オペ結果は1年以下以外のゾーンで応札倍率が前回から上昇し、需給の緩みを示したほか、中期ゾーンの落札利回りがやや弱かった。
新発5年債利回りが節目の1%接近(1.005%)で警戒感から売り需要が強まったようだ。明日7日には30年債入札が行われるが、入札前の実勢レートが3%を挟んで、上回っていれば無難に、逆に3%を下回れば結果が弱くなる可能性があるとの声が聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1000億円、1-3年3250億円、3-5年3250億円、10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ2.83、2.23、2.98、3.82倍


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JGBトレーディングフロア(2025年8月5日)

債券相場は年内利下げ観測の強まりから米長期金利の低下が続いたことを受け買いが優勢となった。この日実施された10年国債入札は、最低落札価格が100円18銭と、市場予想100円21銭を下回ったほか、小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)が14銭と前回の3銭から拡大し、結果の前後で先物に売りが出たものの、下げは限定的で、その後は徐々に買いが優勢となった。
前日からの相場上昇が急ピッチだったこともあり、やや弱めな結果も無難な内容との受け止めが多いようだった。また、年限の短い中期債利回りが日銀の利上げ先送りを意識して下がりやすいことも支えになっているとの見方もあった。この流れでさらに上の水準を試すには7日の30年債入札結果が左右しそうとの声も聞かれた。

【メモ】
☆10年債入札(379回、CPN1.5%)落札結果
最低落札価格100円18銭(1.479%)、平均落札価格100円32銭(1.462%)、応札倍率3.06倍(前回3.51倍)、(事前予想価格100円21銭)


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JGBトレーディングフロア(2025年8月4日)

債券相場は、雇用統計を受けて米長期金利が大幅低下した流れを引き継ぎ、中長期債が大きく上昇した。
米国の景気減速も意識されたようだが、雇用統計の結果のみで判断するのは尚早との見方もあり、この日は、朝方の買い一巡後は、上げ幅を徐々に縮めた。
ただ、今後の米経済指標や翌月の雇用統計に対する注目度も高まり、米国の利下げ期待もある中で、今月はよほどのことがない限り金利は上がりにくいのではとの声が聞かれた。
明日は、国内10年債入札があるが、先週の日銀植田総裁のハト派的なスタンスも含めて、投資家の金利の目線は1.6%からやや下方に下がれば、順調な結果につながるとの見方から先回りの買いもあったようだ。

【メモ】
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