債券市場では総じて横ばい。米金利が上昇したことと、目先の需給改善期待による利回り低下が進んだことでこの日は巻き戻しの売りがやや優勢となり上値をおさえた。一方、この日に実施された流動性供給入札は順調な結果となり、先物相場が午後から強含み、小幅上昇して取引を終えた。ただ日米金融政策イベントを控えて、売買は限られた。
【メモ】
☆流動性供給入札(317回 残存期間5年超15.5年以下)
最大利回り格差+0.002%、平均利回り格差+0.000% 応札倍率4.19倍(前回3.34倍)
債券市場では総じて横ばい。米金利が上昇したことと、目先の需給改善期待による利回り低下が進んだことでこの日は巻き戻しの売りがやや優勢となり上値をおさえた。一方、この日に実施された流動性供給入札は順調な結果となり、先物相場が午後から強含み、小幅上昇して取引を終えた。ただ日米金融政策イベントを控えて、売買は限られた。
【メモ】
☆流動性供給入札(317回 残存期間5年超15.5年以下)
最大利回り格差+0.002%、平均利回り格差+0.000% 応札倍率4.19倍(前回3.34倍)
債券市場は全般小動きの中、先物相場が上昇。今週は定例入札がないことによる目先の需給改善観測が見られる中で底堅く推移した上、先物9月限の最終売買日でロールに係る限月間の需給なども影響したようだった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、10-25年1200憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率は3.46倍、5.96倍。
9月第2週株式市場は、日経平均は+0.78%小幅続伸、 NYダウ・ナスダックはそれぞれ▲1.66%、▲4.06%の続落となりました。一方で、日経VI指数は▲17.78%下落の20.64pt、VIX指数も▲12.62%下落し26.87pt、さらに、今回の下悪の震源地であるナスダック市場のNASDAQ-100指数を対象としたボラティリティ指数であるVXN指数も▲15.50%の下落となり、35.27ptまで低下しました。
通常、ボラティリティインデックスは株価の下落とともに上昇するものですが、今回は、事前の米国株価上昇時に個人投資家のコールオプション買いが殺到し、株価とボラティリティが同時に上昇しており、結果、下落によってボラティリティ指数も下がるという状況となっています。
(FT)How a retail options craze fuelled SoftBank’s ‘whale’ trade
https://www.ft.com/content/b330e091-2a59-4527-b958-9213731a526c
似たような事例としては、アベノミクスの初動や、最近ですと、2017年11月の日本株上昇時にも見られました。いずれも、株価下落によってボラティリティが下がり、もみ合いを経て、再度株価上昇となっています。今回のNASDAQの下落も日柄調整を挟んで再び上昇するものと思います。
今週は自民党総裁選、日米金融政策の発表とおおきなイベントが詰まっており、また、週末からは4連休というスケジュールもあることから、イベントに先立って積極的な方向性は出にくいと思われます。
日銀政策決定会合とFOMCが無風に終わることを前提に、4連休をにらんだボラティリティの売りがよさそうです。
債券市場は超長期債中心に上昇した。前日に20年債入札を無難に通過し、国債入札が一巡する中、今月は国債の大量償還月で、目先の需給改善観測が高まり、買いが優勢だった。
また来週には、新首相誕生、FOMC、日銀会合が控えるが、国内外ともに緩和的金融政策の継続が見込まれ、債券を売る材料に乏しい状況のよう。
ただ、積極的な売買は控えられ、この日は、その後は高値圏でのもみ合いに終始した。先物は12月物の売買高が9月物を上回り、月曜日の最終日を前に限月交代となった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4200憶円、3-5年3500憶円、5-10年4200憶円(金額据え置き)。応札倍率は1.65倍、2.63倍、2.63倍。
【来週のスケジュール】
9/14
<国内予定>
自民党総裁選 投開票 / 日銀買いオペ(10-25年) / 鉱工業生産(7月) / 第3次産業活動指数(7月)
<海外予定>
【米国】特になし
【欧州】EU中国首脳ビデオ会議 / OPEC月報 / ユーロ圏鉱工業生産(7月)
【その他】中国新築住宅価格(8月)
9/15
<国内予定>
流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下) / 日銀CP買いオペ / ブルームバーク日本経済調査 (9月)
<海外予定>
【米国】米FOMC(16日まで) / 第75回国連総会(ニューヨーク,30日まで) / 輸入物価指数(8月) / 鉱工業生産(8月)
【欧州】独ZEW期待指数(9月) / 英ILO失業率(5-7月) / 国際エネルギー機関(IEA)月報
【その他】中国工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資(8月)
9/16
<国内予定>
臨時国会召集 首相指名選挙 / 日銀買いオペ(1-10年) / 国庫短期証券(1年)入札 / 貿易収支 (8月)
<海外予定>
【米国】FOMC声明発表, パウエル議長会見 / OECD経済見通しの中間報告 / 小売売上高(8月) / 企業在庫(7月) / NAHB住宅市場指数(9月)
【欧州】欧州委員長、施政方針演説 /英CPI(8月)
9/17
<国内予定>
日銀金融政策決定会合 / 黒田総裁会見
<海外予定>
【米国】米住宅着工件数(8月)
【欧州】英中銀,政策金利発表 / 欧州新車販売台数(8月) / ユーロ圏CPI (8月)
【その他】アジア開発銀行年次総会(バーチャル形式) / 豪雇用統計(8月)
9/18
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 流動性供給入札(残存期間1年超5年以下)
全国CPI(8月) / 資金循環統計(4-6月期速報) / 訪日外客数(8月)
<海外予定>
【米国】経常収支(2Q)/ セントルイス連銀総裁がバーチャル形式の討論会に参加 / 景気先行指標総合指数(8月) / ミシガン大学消費者マインド指数(9月)
【欧州】特になし
債券市場では長期債が上昇した。本日の20年債入札を無難に通過し、タイトな日程で続いた入札が一巡したことで目先の需給不安の後退から買い圧力が掛かかり、新発10年債利回りは8月24日以来の低水準である0.02%を付けた。一方で中期債や超長期債は、ここ最近のレンジ上限近辺に到達しており、その水準を抜けていくには手掛かり材料がないとの見方から、上値がおさえられた。
【メモ】
☆20年債入札(173回リオープン,CPN0.4%)落札結果
最低落札価格99円75銭(0.413%)、平均落札価格99円85銭(0.408%)、応札倍率3.69倍(前回3.92倍)。(事前予想中央値99円75銭)