9月第2週株式市場は、日経平均は+0.78%小幅続伸、 NYダウ・ナスダックはそれぞれ▲1.66%、▲4.06%の続落となりました。一方で、日経VI指数は▲17.78%下落の20.64pt、VIX指数も▲12.62%下落し26.87pt、さらに、今回の下悪の震源地であるナスダック市場のNASDAQ-100指数を対象としたボラティリティ指数であるVXN指数も▲15.50%の下落となり、35.27ptまで低下しました。
通常、ボラティリティインデックスは株価の下落とともに上昇するものですが、今回は、事前の米国株価上昇時に個人投資家のコールオプション買いが殺到し、株価とボラティリティが同時に上昇しており、結果、下落によってボラティリティ指数も下がるという状況となっています。
(FT)How a retail options craze fuelled SoftBank’s ‘whale’ trade
https://www.ft.com/content/b330e091-2a59-4527-b958-9213731a526c
似たような事例としては、アベノミクスの初動や、最近ですと、2017年11月の日本株上昇時にも見られました。いずれも、株価下落によってボラティリティが下がり、もみ合いを経て、再度株価上昇となっています。今回のNASDAQの下落も日柄調整を挟んで再び上昇するものと思います。
今週は自民党総裁選、日米金融政策の発表とおおきなイベントが詰まっており、また、週末からは4連休というスケジュールもあることから、イベントに先立って積極的な方向性は出にくいと思われます。
日銀政策決定会合とFOMCが無風に終わることを前提に、4連休をにらんだボラティリティの売りがよさそうです。