債券相場は上昇。特に先物相場が、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大懸念を背景にアジア時間でも急速に低下する米金利に歩調をあわせて大幅高となった。一方、日銀が実施した長期ゾーン対象の買いオペは売り需要の強さを示す結果となり、現物債の上値は限定的となり、7年-10年スプレッドは昨年01月の水準まで拡大した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年3500憶円(金額据え置き)。応札倍率は、3.85倍。
債券相場は上昇。特に先物相場が、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大懸念を背景にアジア時間でも急速に低下する米金利に歩調をあわせて大幅高となった。一方、日銀が実施した長期ゾーン対象の買いオペは売り需要の強さを示す結果となり、現物債の上値は限定的となり、7年-10年スプレッドは昨年01月の水準まで拡大した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年3500憶円(金額据え置き)。応札倍率は、3.85倍。
債券相場は下落。前日の米国長期金利の上昇や内外株高の動きを受けて売りが優勢だった。足元の金利低下で高値警戒感が強かった30年債入札は無難な結果となり、一時的に買いが優勢になる場面もあった。FRB 緊急利下げを受けて、市場は日銀の追加緩和(マイナス金利深掘りと副作用軽減策など)の可能性を探り始めており、特に先物は、売りにくい印象。
【メモ】
☆30年債入札(65回債,CPN0.4%)入札結果
最低落札価格101円65銭(0.339%)、平均落札価格101円75銭(0.335%)、応札倍率3.65倍(前回3.73倍)。(事前予想中央値101円60銭
債券相場は上昇。新型コロナウイルスの感染拡大による景気懸念に対応してFRBが緊急利下げに踏み切り、米長期金利が初めて1%を割り込んだことを受けて、国内債にも買い圧力がかかった。先物3月物が前場終了間際に154円44銭と中心限月ベースで昨年11月以来の高値を更新したが、午後に入ると154円10銭まで上げ幅を縮小。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下500憶円、1-3年4200憶円、3-5年3400憶円(金額据え置き)。応札倍率は、2.78倍、3.14倍、3.34倍。
☆総裁発言(参院予算委員会)
「中国からの訪日客は大きく減少しており、大手百貨店売上高が前年比でかなりのマイナスになっている」
「(先行きは)コロナウイルスの感染拡大がどのように収束するかによる」。
「(日本経済は10-12月期の大きな落ち込みから1-3月期は)回復すると考えていたが、今や新型コロナウイルスの感染拡大が、すでにインバウンド消費や輸出などに影響している」
「(収束が長引く場合は)中国経済のプレゼンスの大きさや消費者マインドへの波及リスクを考えると、影響が大きくなる可能性は十分に意識しておく必要がある」
「(日銀として)経済、金融資本市場の動向を注視し、必要に応じて適切な対応を取っていきたい」。
債券相場は安く始まるも、下げ幅を縮小する展開。この日に実施された10年債入札も弱い結果となり一段と売られる場面も見られたが、その後の国内株が下落に転じたことが下支えとなり、巻き戻しの動きとなった。
【メモ】
☆10年債入札(357回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格101円84銭(-0.086%)、平均落札価格101円98銭(-0.100%)、応札倍率3.20倍(前回3.63倍)。(事前予想中央値101円97銭)
債券相場は下落。先週末の米国債が、新型肺炎の影響が懸念されるなかでパウエル FRB 議長が緊急声明を発出、次回FOMCでの利下げを示唆したことで大幅低下し、国内債も、朝方はその流れを引き継いだ。その後、午前10時前の日銀の総裁談話公表と臨時の資金供給を好感して株式相場が反発したことで売りが優勢に転じた。
【メモ】
<総裁談話>
最近の内外金融資本市場では、新型コロナウイルス感染症の拡大により経済の先行きに対する不透明感が強まるもとで、不安定な動きが続いている。日本銀行としては、今後の動向を注視しつつ、適切な金融市場調節や資産買入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針である。