債券相場は上昇。新型コロナウイルスの感染拡大による景気懸念に対応してFRBが緊急利下げに踏み切り、米長期金利が初めて1%を割り込んだことを受けて、国内債にも買い圧力がかかった。先物3月物が前場終了間際に154円44銭と中心限月ベースで昨年11月以来の高値を更新したが、午後に入ると154円10銭まで上げ幅を縮小。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下500憶円、1-3年4200憶円、3-5年3400憶円(金額据え置き)。応札倍率は、2.78倍、3.14倍、3.34倍。
☆総裁発言(参院予算委員会)
「中国からの訪日客は大きく減少しており、大手百貨店売上高が前年比でかなりのマイナスになっている」
「(先行きは)コロナウイルスの感染拡大がどのように収束するかによる」。
「(日本経済は10-12月期の大きな落ち込みから1-3月期は)回復すると考えていたが、今や新型コロナウイルスの感染拡大が、すでにインバウンド消費や輸出などに影響している」
「(収束が長引く場合は)中国経済のプレゼンスの大きさや消費者マインドへの波及リスクを考えると、影響が大きくなる可能性は十分に意識しておく必要がある」
「(日銀として)経済、金融資本市場の動向を注視し、必要に応じて適切な対応を取っていきたい」。