3週ぶりに引けで2万円を割り込む(2017年7月6日)


株式市場概況

 日本株は反落し、日経平均株価は6月16日以来約3週間ぶりに2万円の大台を割り込んで引けました。TOPIX指数は前日比‐0.19%の1,615ポイント、日経平均株価は‐0.44%の19,994円で取引を終えました。原油価格の下落と金利の上昇が日本株にとってネガティブに働きました。日本の10年金利は0.104%と2月初旬以来5か月ぶりに0.1%を上回りました。明日以降、日銀の指値オペが入るのか注目です。
 セクター別では値上がりが12、値下がりが21、上昇率上位は建設、水産・農林、鉄鋼、下落率上位は石油・石炭、鉱業、ゴムとなりました。原油価格下落の要因はロシアが一段の減産に反対したとの報道でした。原油価格は4%強下げたため、足元堅調に推移していた素材関連の下落が大きくなりました。
 スタイルインデックスではREIT、TOPIXスモールが上昇し、マザーズ、日経平均、TOPIXラージ70となりました。
 本日の下落に関して、市場では10日に決算を迎えるETFが配当金の捻出のために株を売っているとの見方もありました。

マザーズ市場概況

 マザーズ指数は前日比-5.20ポイントの1152.7ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は97(41.1%)、下落銘柄数は125(53.0%)、変わらずは14(5.9%)、売買代金は前日比477億円の1961億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はGunosy(6047、前日比73、終値2,230)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比8、終値631)、そーせいグループ(4565、前日比60、終値11,810)、下落寄与度上位銘柄はアンジェス(4563、前日比-45、終値652)、ミクシィ(2121、前日比-60、終値6,090)、サイバーステップ(3810、前日比-560、終値6,370)となりました。売買代金上位銘柄はインフォテリア(3853、前日比-36、終値1,484)、ドリコム(3793、前日比54、終値2,289)、リミックスポイント(3825、前日比-7、終値1,123)でした。
マザーズ先物は前日比-15ポイントの1132ポイントで一日の取引を終えました。出来高は195枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

半導体のここまでの上昇要因と今後の見通し(2017年7月 マンスリー特集)

 これまで株価の上昇をけん引してきた半導体関連株が世界的に調整に入っています。押し目を買うか否か、迷うところです。ここでは、これまでの上昇要因と今後の見通しを示します。

これまでの上昇要因
半導体需要の高まりの要因は、スマートフォンの高性能化なども挙げられますが、一番の要因とみられるのはサーバー向けのSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の需要の増加です。
 
 サーバーというのは簡略化して言うと、プログラムを置いておき、常時ウェブにつなげられる場所です。例えば、ウェブサイトをご覧になられるとき、その情報はサーバーに置かれています。そしてそのサーバーは常時稼働しており、いつ、ウェブサイトにアクセスしても閲覧できる状態になっています。
 例えば、その情報をPCに置いていて、ウェブサイトを開設しようとすると、常時そのPCを付けておかなければなくなりますが、サーバーにお金をいくらか支払っておくと、ウェブサイトを常時稼働させることが出来ます。

 SSDとは記録媒体のことです。皆さんがPCやスマホを使われる際に、写真を保存したり、文章を保存するのが記録媒体です。そして、これまでその記録に多く使われていたのがHDD(ハード・ディスク・ドライブ)でした。HDDは磁気ディスクを高速に回転させ、データを書き込みます。HDDは大容量で安価なのですが、読み書きに時間がかかり、ディスクを回転させて読み込むため衝撃に弱く、動作音も大きくなります。
 一方でSSDは不揮発性半導体メモリです。不揮発性というのは電源を供給しなくても保存できる意味で、つまり、電源を切っても記録したことを忘れないということです。不揮発性半導体メモリは大容量化がなかなかできませんでしたが、これまで平らにしか並べられなかったものを縦にも積み重ねることが行われ、大容量化、書き込み速度の向上、省電力化に優れたものが作られました。それが3DNANDフラッシュと呼ばれます。

 容量当たりの価格は依然として高いのですが、データの読み書きが早く、消費電力が少ないということで、サーバーをSSDに切り替える向きが多くなり、需要が高まっているというのが、足元の需要増の要因のようです。

 それに加えて、人工知能・機械学習やVR、ブロックチェーンなど高いコンピューティング力を必要とする技術の発展も要因です。これらに共通することとして、GPUを活用するという点です。GPUは元々、映像を映し出すためのみに使われていました。

 これまで、PCによる演算と言えばCPUだったのですが、同時に計算を行える回数が少ないため、人工知能の演算などに非常に時間がかかっていました。そこでコア数が多いGPUを使って計算してしまったら早いということで、GPUも併用されるようになりました。
 また、ここのところよく名前が聞かれるビットコインなどのブロックチェーンもGPUによる計算により維持されており、ニーズが高まっています。

 このような技術の変化により半導体へのニーズが高まり、関連株価が強くなったと言えます。問題は今後も需要が継続するのかでしょう。

今後の見通し
 半導体の需要見通しに関して、WORLD SEMICONDUCTOR TRADE STATISTICS(以下WSTS)の2017年春季半導体市場予測会議の予想を見てみます(値は6月6日発表)。
 世界の半導体市場の成長率は2015年‐0.2%、2016年+1.1%、2017年(以降予想値)+11.5%、2018年+2.7%、2019年‐0.2%となっています。

 この数値を見ると成長率のピークは今年であり、来年以降、市場の成長率は減速する見通しです。足元、投資家は市場の拡大は今年までと見て、利食い売りを出していることが分かります。
 
 ここから、半導体関連は多少のリバウンドを見せることはあれ、この見通しの認識を変えるような材料がない限り、半導体関連銘柄が上昇トレンドに戻るとは考えにくいと見られます。
逆に、そのような材料が出た場合(例えば受注が一段と伸びるなど)の、反発は大きくなるため、決算発表時の受注数値などを上手く活用したいところです。

参考資料
GMOクラウドアカデミー SSDはなぜ高い?ディスクについて(後編)
https://academy.gmocloud.com/know/20150518/613 

Tintri 3DNANDフラッシュとは
http://tintri.co.jp/article/3d-nand 

メモリの大革命 3次元NANDフラッシュ
http://success-int.co.jp/pdf/article_04.pdf

日経テクノロジーonline
2016年の半導体業界を振り返り、2017年を占う
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/280894/121500016/ 

WSTS2017年春季半導体市場予測について(2017年6月6日(火)プレスリリース分)
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20170606WSTS.pdf



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串カツ田中(3547)月次報告

本日の11時に串カツ田中の月次報告が行われました。
6月は直営店が4店舗新規出店し、1店舗が閉店となりました。
既存店の売上は101.4%と前月の100%割れから回復しましたが、3,4月のペースまでは戻せずといったところです。
本日の株価の動きを見ると、発表後それほど買われたわけでもなく、投資家はこの月次をほぼ期待通りの値ととらえたようです。

尚、串カツ田中に関しては5月にレポートしています(http://kosei.co.jp/wordpress/?p=3450)。



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朝方下げるも昼から反発(2017年7月5日)


株式市場概況

 
 前場は9月にFRBが量的緩和の縮小を開始するとの見通しや、北朝鮮が核実験を行う可能性が報道されたことなどから、19,900円を割り込む動きとなりましたが、午後は日銀のETF買いから反発し、TOPIXは前日比+0.55%の1,618ポイント、日経平均株価は+0.25%の20,081円で取引を終えました。為替市場でもドル円がリスクオフの動きから一時1ドル=112円台に乗せる場面がありましたが、引け時点では113円20銭と戻しました。
 セクター別では値上がりが25、値下がりが8、上昇率上位は鉄鋼、非鉄金属、機械、下落率上位は不動産、鉱業、陸運でした。ここまで堅調だった内需関連を売って、素材や自動車など足元冴えなかったセクターを買う動きが継続しています。
スタイルインデックスではマザーズ、TOPIXスモールと小型が堅調だった一方で、REIT指数がマイナスとなりました。

 海外勢が休みの二日間に北朝鮮リスクで日本株は若干ボラティリティが高くなりました。今晩から米国市場も動き始めるため、明日はここ二日のように不安定な動きとならないか注目されます。

マザーズ市場概況

 マザーズ指数は前日比8.28ポイントの1157.9ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は136(57.6%)、下落銘柄数は92(39.0%)、変わらずは8(3.4%)、売買代金は前日比-137億円の1485億円と前日比で減少しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比120、終値6,150)、インフォテリア(3853、前日比300、終値1,520)、ドリコム(3793、前日比252、終値2,235)、下落寄与度上位銘柄はリミックスポイント(3825、前日比-206、終値1,130)、サイバーステップ(3810、前日比-520、終値6,930)、アンジェス(4563、前日比-15、終値697)となりました。売買代金上位銘柄はインフォテリア、リミックスポイント、ドリコムでした。

マザーズ先物は前日比-23ポイントの1140ポイントで一日の取引を終えました。出来高は902枚でした。



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JGBトレーディングフロア(2017年7月5日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 1-3年、3-5年、5-10年。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170705.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170705.htm

(17:30)
海外金利の先高観が強い中、本日の日銀買いオペ結果(5-10年)は平均が前日の10年債落札利回りを上回るなど弱い内容となり、先物も午後から下げ幅を広げ、3月以来の150.00円割れとなった。明日の30年債入札も警戒されるが、中長期ゾーンも日銀指値オペ発動した水準に接近しており、日銀の動向にも注意払う必要ありそう。指値オペは必要に応じて随時実施の予定で国債の入札日も行う可能性。ただしイールドカーブの水準が大きく変動するなどに限られるとされており、30年債入札不調に終わるなどのケースはその可能性も高まるか。

本日の国債利回り

 

 


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