

株式市場概況
欧米の経済指標が好調だったことから欧米各国の金利が上昇し、円安ドル高に為替が動いたが好感され、日本株は前日比で大きく上昇して(日経平均株価で20,100円近辺)取引を開始しました。しかし、その後は売りに押され伸び悩み、TOPIX指数は前日比+0.24%の1,620ポイント、日経平均株価は+0.48%の20,050円で取引を終えました。
前日、良好な決算を発表した信越化学(4063・前日比‐175円・終値10,320円)は寄付きこそ10,850円と前日比355円高で取引が開始されましたが、その後は利食い売りが優勢で前日比マイナスとなりました。こちらも内容がかなり良かった三菱自動車(7211・前日比+35円・終値819円)も、寄付き839円からは下げて取引を終え、良好な決算でも上値を追えないようでした。
セクター別では値上がりが20、値下がりが13、上昇率上位は非鉄金属、鉄鋼、鉱業、下落率上位は水産農林、パルプ紙、化学となりました。スタイルインデックスでは日経平均株価、TOPIXバリュー、コア30が強く、REIT指数、TOPIXスモール、ミッド400が下げました。

本日引け後の決算では、半導体関連銘柄として期待されていたアドバンテスト(6857)が、売上高こそは前年同期比を+0.1%(407億円)と上回ったものの、営業利益は-61.2%(22.3億円)、四半期利益‐80.1%(9.9億円)と大幅に期待を下回る内容となり、受注高が増え、受注残高が前年同期比+39.2%となっているのは好感できるものの、明日の株価動向が不安視されます。
日本電産(6594)は売上高が前年同期比+24.2%、営業利益が+23.8%、四半期利益が+28%と絶好調な内容で、第1四半期から小幅ですが通期見通しを上方修正しました。ドル円の見通しは105円と保守的であり、現在の為替レベルであれば更なる上方修正が期待できる内容です。
任天堂(7974)の1Q決算は売上高が前年同期比+148.6%(1540億円)、営業利益が162億円(前年同期が赤字だったため比較なし)当期利益212億円(同)となりました。売上高の進捗率は20%と低いですが、営業利益は25%、当期利益は47%となっており、明日の株価の反応が注目されます。

マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比3.44ポイントの1190.51ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は106(45.3%)、下落銘柄数は118(50.4%)、変わらずは10(4.3%)、売買代金は前日比108億円の1211億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はアンジェス(4563、前日比50、終値864)、ミクシィ(2121、前日比40、終値6,200)、CYBERDYNE(7779、前日比14、終値1,525)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-130、終値11,750)、ユナイテッド(2497、前日比-160、終値3,010)、ドリコム(3793、前日比-76、終値1,848)となりました。売買代金上位銘柄はアンジェス)、サイバーステップ(3810、前日比210、終値4,110)、ASJ(2351、前日比177、終値3,010)でした。
マザーズ先物は前日比2ポイントの1170ポイントで一日の取引を終えました。出来高は157枚でした。

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