ウィークリーレポート(2025年8月22日)

8月第4週の株式市場は、日経平均は▲1.72%の反落、一方、NYダウは+1.53%と続伸。ユーロストックス50指数も+073%と続伸しました。

ジャクソンホールではパウエル議長がインフレ抑制よりも雇用市場のリスクに重点をシフトすることを述べ、インフレが完全に目標を達成するのを待たずに政策金利を引き下げる可能性を示唆したことから、NYダウは846ドルの上昇となりました。
米国長期金利も前日比7bpの急低下となり、週間でも6bp低下の4.25%となりました。また、為替市場は、米国金利低下によりドル安となり、前週比25銭円高の一ドル146.94円で週末を終えています。

リスク面では、BDC指数の下落は気になるものの、ハイイールドスプレッドやVIXは反応しておらずリスクオンは継続とみてよさそうです。
日経平均株価は依然としてオーバーバリューのゾーンにあり、楽観的なロングポジションは避けたいところで、カバードコール、あるいはプロテクティブプットなどリスクヘッジしながらのポジショニングが良さそうです。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

ウィークリーレポート(2025年8月15日)

8月第3週の株式市場は、日経平均は+3.73%と大幅続伸、NYダウは+1.74%、ユーロストックス50+0.81%と米欧株も続伸しました。
日経平均は昨年7月の高値を抜け43451円とTOPIXに続き史上最高値を更新しました。
前週のレポートでは43000円までの上昇、その後はオーバーシュートのゾーンと見ていましたが、昨年7月の高値更新時は予想PERのレンジから10%超のオーバーシュートを見せており、8/15時点のレンジ上限43235円へ+10%で47557円となります。とは言え、昨年の上昇の勢いが今年も再現される確証はなく、オーバーバリューと知りながら47500円までただロングというのは無鉄砲に思えます。

昨年7月の暴落は、PERから計算されたレンジ上限38360円を超え42000円まで上昇していましたが、今年はバリュエーション面ではまだ上値余地のある状況です。上値の目途としては日経平均43000円、TOPIX 3100ptあたりで、これを超えるようならばプット買いなどでプロテクトしつつ上値を追いかけるのがよさそうです。

TOPIXで同様のレンジ計算を行うと、昨年7月の高値2946ptを付けたときはレンジ上限3084ptまで達していませんでした。8/15時点の終値3107ptに対してレンジ上限は3202ptと3%の余地があり、日経平均もここまでは連れ高となる可能性があります。オーバーシュートのしやすい日経平均よりもTOPIXで上値目途を確認し、ヘッジを入れるのが良さそうです。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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ウィークリーレポート(2025年8月8日)

8月第2週の株式市場は、日経平均は+2.50%、NYダウは+0.87%、ユーロストックス50も+3.20%と反発しました。
米国の雇用統計の悪化に伴う下落も前週末の1日で終わり、また、対日関税15%の解釈違い報道にも日経平均は下落せず、さらにトランプ大統領とプーチン大統領の会談が数日以内にセッティングされるという報道も好感され、TOPIXは昨年7月の高値を抜け最高値を更新しました。

(Bloomberg)トランプ米大統領、プーチン氏と会う用意-ゼレンスキー氏抜きでも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-07/T0M6UZGOT0JK00

ウィークリーレポート(2025年7月11日)
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=23162

バリュエーション面について7月第2週にチェックした日経平均株価のレンジを再度確認します。
ソフトバンクやソニーの第一四半期決算を終え、向こう12か月予想PERから算出したレンジは、36330円-42100円から37100円-43000円へ、配当指数先物(期先)から計算したレンジは39300円-45900円から39650円-46300円といずれもやや上方修正となりました。
昨年7月の暴落は、PERから計算されたレンジ上限38360円を超え42000円まで上昇していましたが、今年はバリュエーション面ではまだ上値余地のある状況です。上値の目途としては日経平均43000円、TOPIX 3100ptあたりで、これを超えるようならばプット買いなどでプロテクトしつつ上値を追いかけるのがよさそうです。


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ウィークリーレポート(2025年8月1日)

8月第1週の株式市場は、日経平均は▲1.58%、NYダウは▲2.92%と小幅な動きでした。ユーロストックス50も▲3.49%と下落しました。

7月下旬からの下落という事もあり、昨年のブラックマンデーを彷彿させますが、フィラデルフィア半導体指数は▲2.09%とNYダウの下落に比べてマイルドであり、円キャリートレードで積みあがったハイテクポジションの巻き戻しとなった昨年の暴落とは状況が異なります。

とは言え、VIX指数が6月以来となる20ptを超え、またVVIX指数も109.79ptとこちらも6月以来の100pt声となっており、高値圏からの下落という事でリスク指標について確認してみます。
炭鉱のカナリアともいわれるハイイールドスプレッドは前週末2.64%から2.89%へ15bp拡大。水準としてはまだ3%未満で警戒するべき水準ではないものの、スプレッド拡大の勢いに注意が必要です。また、ハイイールドスプレッドと同様に、未上場企業への貸し出しを行っているBDCの指数は前週比▲4.3%下落となっており、こちらもよくない兆候を示しています。

S&P BDC Index
https://www.spglobal.com/spdji/en/indices/equity/sp-bdc-index/#overview

S&P500の調整局面入り後の値動きパターンでは、ボトムからの回復速度は98年と同様の類似性が継続していますが、タイミング的には5%幅のボックス相場への移行タイミングとなっており、13週線5961ptあたりを下値目途としたいです。日経平均についても前週のレポートで述べた、高値圏で上昇率3.5%以上の上昇率を記録したケースでは今後の見通しはブルであり、米国市場につられて調整する場合でも、13週線38920円を下値目途としたいです。


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ウィークリーレポート(2025年7月25日)

7月第4週の株式市場は、日米関税合意が好感された日経平均が+4.11%と大幅高となった一方、NYダウは+1.26%と小幅な動きでした。ユーロストックス50は▲0.13%と2週続落。

7/23に日米間での関税の合意が発表され、対日関税は従来の25%から15%へと引き下げられました。また、既に発行していた自動車関税も15%へと引き下げられると報じられたことから、輸送用機器セクターが前週比+8.30%大幅高となりました。発表は赤澤経済再生担当相コメントなど要人発言のよるもので、合意内容の詳細は明らかになっていないことに注意が必要なものの、ひとまず市場は好感した格好です。

(JETRO)日米関税合意、有識者は関税率引き下げを評価も、今後の協議内容注視と指摘
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/07/06741aa102ce6b15.html

月末に日銀政策決定会合を控えたタイミングでの関税合意で、これまでトランプ関税による不確実性を理由に利上げを見送ってきたことから、年内の日銀利上げの思惑が強まり、長期金利は1.6%超まで上昇しました。
長期金利の上昇に併せて銀行株も上昇しており、銀行セクターは+8.83%と東証33業種中1位の上昇率となりました。

関税合意が発表された7/23は前日比1396円(+3.51%)と久々に4桁円の上昇幅となりましたが、日経平均の大幅高の記録は基本的に暴落直後のリバウンドに現れる事がほとんどです。
そこで、今回の様に高値圏で大幅高となったケースをスクリーニングするのに、直近90日間のドローダウンが2%未満かつ当日3.5%超上昇を条件として探すと、2000年以降で今回を含めて9回同様の上昇が発生しています。今回を除いた8回中、一月後に株価が上昇しているのは4回と勝率は50%でアノマリーとしては弱いものの、リーマンショック以降は4勝1敗と成績は良好に見え、同じパターンを想定するならば8月までしっかりとして相場が期待できそうです。

とはいえ、米国株に関しては足元の株価上昇が行き過ぎているとの懸念のニュースが目に付くようになりました。経験上、こういった警戒ニュースが流れている間に大きく相場が下がった記憶はありませんが、株高を狙いつつも下落に用心するならばリスクリバーサルのロングポジションなどが良さそうです。

(Bloomberg) 株式市場に油断の兆し、企業収益の下方修正相次ぐ中での過熱的上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-23/SZUQHRGPQQ9F00

(Bloomberg) ゴールドマンなど、割安なヘッジの活用を提案-米株下落に備え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-24/SZWF43GPWCHS00


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