ウィークリーレポート(2025年8月1日)

8月第1週の株式市場は、日経平均は▲1.58%、NYダウは▲2.92%と小幅な動きでした。ユーロストックス50も▲3.49%と下落しました。

7月下旬からの下落という事もあり、昨年のブラックマンデーを彷彿させますが、フィラデルフィア半導体指数は▲2.09%とNYダウの下落に比べてマイルドであり、円キャリートレードで積みあがったハイテクポジションの巻き戻しとなった昨年の暴落とは状況が異なります。

とは言え、VIX指数が6月以来となる20ptを超え、またVVIX指数も109.79ptとこちらも6月以来の100pt声となっており、高値圏からの下落という事でリスク指標について確認してみます。
炭鉱のカナリアともいわれるハイイールドスプレッドは前週末2.64%から2.89%へ15bp拡大。水準としてはまだ3%未満で警戒するべき水準ではないものの、スプレッド拡大の勢いに注意が必要です。また、ハイイールドスプレッドと同様に、未上場企業への貸し出しを行っているBDCの指数は前週比▲4.3%下落となっており、こちらもよくない兆候を示しています。

S&P BDC Index
https://www.spglobal.com/spdji/en/indices/equity/sp-bdc-index/#overview

S&P500の調整局面入り後の値動きパターンでは、ボトムからの回復速度は98年と同様の類似性が継続していますが、タイミング的には5%幅のボックス相場への移行タイミングとなっており、13週線5961ptあたりを下値目途としたいです。日経平均についても前週のレポートで述べた、高値圏で上昇率3.5%以上の上昇率を記録したケースでは今後の見通しはブルであり、米国市場につられて調整する場合でも、13週線38920円を下値目途としたいです。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年7月30日)

債券相場は中期債が上昇。米7年債入札の好調を材料に米長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが優勢だった。
長期債は横ばいで、超長期債は前日に売られた流れが続いた。この日カムチャツカ半島沖で発生した地震の影響で、太平洋沿岸部に津波警報が出されたが反応は限定的だった。
日本時間31日未明に結果が発表されるFOMCに関して、米政府の利下げ圧力で思惑が交錯していることや、加えて日銀による年内利上げ観測が急速に強まった中での金融政策決定会合結果を明日に控え、買い一巡後は様子見ムードとなった。超長期債も、参院選後に石破首相の退陣観測で売られた後は落ち着いているが、政治の不安定化が露呈すれば再び売圧力が強まることから、投資家は静観との見方。

【メモ】
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2025年7月29日)

債券相場は先物や中長期債が上昇。この日の2年債入札が順調な結果となり、中期ゾーンを中心に買い優勢となった。先週末の年内日銀利上げ観測報道後も中長期債の下げが限定的だったことで金利の先高観が強まらなかったことが安心感につながった。最低落札価格が市場予想を上回ったほか、応札倍率も約半年ぶりに4倍台に上昇した。
ただ、明日からの日米の金融政策イベントを控え、買い一巡後はもみ合いとなった。米国の関税政策による不確実性が弱まり日銀の先行きに対する見通しやスタンスを見極めたいとする投資家の様子見姿勢で、明日以降も積極的な動きは限られそうとの見方。

【メモ】
☆2年債入札(475回、CPN0.9%)落札結果
最低落札価格100円11銭0厘(0.844%)、平均落札価格100円11銭5厘(0.841%)、応札倍率4.47倍(前回3.90倍)、(事前予想価格100円09銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2025年7月28日)

債券相場は前週末に強まった日銀の年内利上げ観測で大きく売られたその反動から、中長期ゾーンを中心に買いが優勢だった。国内株式相場が、石破首相の政権運営を巡る先行き不透明感もあって続落したこともリスク回避の債券買いにつながっているとの見方もあるようだ。
自民党はこの日、両院議員懇談会を開き、大敗した参院選の総括の進め方などについて協議する模様だが、首相辞任となれば政治リスクは一層高まるものの、債券市場にとっては、次期政権での財政拡大に対する警戒感も強まるため、必ずしも買いにつながるとも言い切れないとする声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ5-10年3500億円、10-25年1350億円、25年超750億円、物価連動債500億円。応札倍率は、それぞれ2.05、1.71、1.66、5.26倍


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ウィークリーレポート(2025年7月25日)

7月第4週の株式市場は、日米関税合意が好感された日経平均が+4.11%と大幅高となった一方、NYダウは+1.26%と小幅な動きでした。ユーロストックス50は▲0.13%と2週続落。

7/23に日米間での関税の合意が発表され、対日関税は従来の25%から15%へと引き下げられました。また、既に発行していた自動車関税も15%へと引き下げられると報じられたことから、輸送用機器セクターが前週比+8.30%大幅高となりました。発表は赤澤経済再生担当相コメントなど要人発言のよるもので、合意内容の詳細は明らかになっていないことに注意が必要なものの、ひとまず市場は好感した格好です。

(JETRO)日米関税合意、有識者は関税率引き下げを評価も、今後の協議内容注視と指摘
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/07/06741aa102ce6b15.html

月末に日銀政策決定会合を控えたタイミングでの関税合意で、これまでトランプ関税による不確実性を理由に利上げを見送ってきたことから、年内の日銀利上げの思惑が強まり、長期金利は1.6%超まで上昇しました。
長期金利の上昇に併せて銀行株も上昇しており、銀行セクターは+8.83%と東証33業種中1位の上昇率となりました。

関税合意が発表された7/23は前日比1396円(+3.51%)と久々に4桁円の上昇幅となりましたが、日経平均の大幅高の記録は基本的に暴落直後のリバウンドに現れる事がほとんどです。
そこで、今回の様に高値圏で大幅高となったケースをスクリーニングするのに、直近90日間のドローダウンが2%未満かつ当日3.5%超上昇を条件として探すと、2000年以降で今回を含めて9回同様の上昇が発生しています。今回を除いた8回中、一月後に株価が上昇しているのは4回と勝率は50%でアノマリーとしては弱いものの、リーマンショック以降は4勝1敗と成績は良好に見え、同じパターンを想定するならば8月までしっかりとして相場が期待できそうです。

とはいえ、米国株に関しては足元の株価上昇が行き過ぎているとの懸念のニュースが目に付くようになりました。経験上、こういった警戒ニュースが流れている間に大きく相場が下がった記憶はありませんが、株高を狙いつつも下落に用心するならばリスクリバーサルのロングポジションなどが良さそうです。

(Bloomberg) 株式市場に油断の兆し、企業収益の下方修正相次ぐ中での過熱的上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-23/SZUQHRGPQQ9F00

(Bloomberg) ゴールドマンなど、割安なヘッジの活用を提案-米株下落に備え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-24/SZWF43GPWCHS00


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