債券相場は上昇。この日予定されていた日銀内田副総裁の講演(金融経済懇談会、奈良市)でのタカ派寄りの発言を警戒し、先物が前日夜間取引から大きく売られ、それにサヤ寄せする形で下げて始まったが、講演では先行きの金融政策について、マイナス金利解除後の短期政策金利については経済・物価次第としながら「どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持する」との見解を示すなど、その慎重な姿勢が伝わり、一転、買い戻しの動きにつながった。またその後の日銀国債買い入れオペも応札倍率の低下が買い圧力となった。
【メモ】
☆内田副総裁挨拶(最近の金融経済情勢と金融政策運営、奈良県金融経済懇談会)
☆日銀買入オペ1-3年、3750億円、3-5年4250億円、5-10年4750億円、10-25年1500億円。
応札倍率は、1.84、1.96、2.24、2.51倍。