JGBトレーディングフロア(2024年7月31日)

債券相場は大幅安。この日の日銀政策決定会合で、0.15%の追加利上げと、国債の買入れを2年で半減することを発表した。取引開始前から新聞等による観測報道が伝わったことで、売り先行でスタートしたが、結果的に利上げ幅や国債の買い入れ減額計画が市場参加者の見方に沿った形となり、結果発表後は先物が買われるなど、影響は限られたようだ。また日銀決定会合の公表文でも経済・物価が見通しに沿えば利上げを続けるとしているが、一方でそのピッチは緩やかとの声も多く、この日のイールドカーブのフラット化が、それを表しているとの見方。

【メモ】
植田日銀総裁会見要旨(出所:Bloomberg)
<金融政策>
政策金利の変更後も緩和的な金融環境は維持される / 0.5%という政策金利水準、特に意識しているわけではない / 利上げでも実質金利は非常に低い、景気にマイナス影響ない / 経済・物価見通しに沿って動けば、引き続き金利上げていく / 今回の利上げ、主な理由は経済・物価のオントラック / 円安による想定以上の物価押し上げ、重要なリスクと認識 / 円安は必ずしも今回の利上げの最大の要因ではない
<国債買い入れ減額計画>
しっかりした減額計画を決定することができた / 長期金利急上昇なら機動的に国債購入増、指し値オペ実施 / 必要な場合は決定会合で減額計画の見直しもあり得る

<為替相場>
為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている / 輸入物価が再び上昇、先行き物価上振れリスクに注意必要 / 金融・為替市場の動向や経済・物価への影響を十分注視

<経済、物価情勢>
個人消費、物価上昇の影響見られるが底堅く推移している / 基調的な物価上昇率、2%に向かって上昇する動き続いている / 円安もあり輸入物価が再び上昇、物価の上振れリスクに注意する必要 / 長期化している高いインフレの負担、申し訳なく思っている


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2024年7月30日)

債券相場は上昇。米国市場では9月から利下げ開始との見方が強く、米長期金利が低下した流れを引き継いだ。一方、日銀がこの日から2日間にわたり開く決定会合で利上げを決めることへの警戒感は相場の重しとなった。ただ午後に入り相場は上昇幅を拡大し、長期金利は0.995%に低下、6月25日以来の1%割れとなった。金利の先高観による売り圧力を米金利低下の流れが相殺していることや、ここ最近の日銀会合では、決定内容について漏れ伝わる形で報道が先行するケースが続いていたため、今回はそういった報道がないことも利上げ観測の後退につながっているとの指摘もあり、先物の軽い値動きに、一部ポジション調整の買い戻しが余儀なくされたとの見方。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年7月29日)

債券相場は上昇。先週末に米長期金利がPCE価格指数を受けて低下したことで買いが先行した。先々週と打って変わって、週末に日銀利上げに関する目立った報道なども無かったこともあり、この日の日銀の定例国債買い入れオペで残存5年超10年以下の応札倍率が低下するなど、売り圧力の後退が示され、その結果、午後からも先物中心に堅調な動きが続いた。

【メモ】
☆日銀買入オペ3-5年4250億円、5-10年4250億円、10-25年1500億円、25年超750億円。
応札倍率は、2.22、1.88、2.18、3.02倍。


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JGBトレーディングフロア(2024年7月26日)

債券相場は上昇。米国の長期金利低下を受けて買いが先行。日銀が来週の金融政策決定会合で利上げを決めることへの警戒感が強い中、この日の2年国債入札結果が順調だったことも買いにつながった。7月利上げに対する市場の見方はまだ分かれるものの、長いゾーンが堅調なことや米国金利の低下基調にあることから、すでに一部買い戻しを入れているのと声も聞かれた。

【メモ】
☆2年債入札(463回、CPN0.4%)落札結果
最低落札価格99円97銭5厘(0.412%)、平均落札価格99円98銭2厘(0.409%)、応札倍率4.19倍(前回3.83倍)、(事前予想価格99円97銭)


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JGBトレーディングフロア(2024年7月25日)

債券相場は中短期債が下落。日銀が来週の金融政策決定会合で利上げを議論するとの一部報道を受けて政策修正に対する警戒感が強まり売りが先行、長期金利指標である新発10年債利回りは、7月3日以来の1.10%をつけた。ただその後、円高の進行と国内株価の大幅下落によって、債券への資金シフトに対する期待感から、超長期債に見直し買いが入ったほか、中長期債や先物も下げ幅を縮めた。それでも日銀政策決定会合を30、31日に控える中、相場変動を予想するインプライドボラティリティーは年初来最高水準に上昇しており、警戒感の強まりから、買いは一部の投資家に限られるの見方。

【メモ】
☆日銀、国債購入3兆円程度に違和感なし 利上げ時期は慎重に判断(Reuters)


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