JGBトレーディングフロア(2024年8月27日)

債券相場は超長期債が上昇。前日の米金利上昇の流れを引き継ぎやすく始まるも、この日行われた流動性供給入札(残存期間15.5年超39年未満の国債)が順調な結果となり、午後に入って買い戻しが入った。一方、先物や中期債は、その後も取引が低調で安値水準でのもみ合い。市場は明日の日銀の氷見野副総裁の講演内容を見極めたいとするも、その先の米雇用統計までは大きく動けないとの声も聞かれた。

【メモ】
☆流動性供給入札(412回、残存期間15.5年超39年未満)落札結果
募入最大利回り較差 -0.005%、募入平均利回り較差-0.007%、応札倍率3.10倍(前回2.95倍)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2024年8月26日)

債券相場は上昇。パウエルFRB議長のジャクソンホール会合での利下げ発言を背景に米金利が低下した流れを受け、買い優勢となった。また中東情勢の不安定化も重なり、一部リスク回避姿勢を強めたこともプラス材料となったようだ。ただ一方で利下げ効果によりリセッションが回避できれば、日銀は引き続き追加利上げに踏み切る可能性も高まるとして積極的に上値を追う動きも限られるとの見方。
【メモ】
☆FRB議長 「金融政策 調整する時が来た」利下げに踏み切る考え(NHK NEWS WEB)


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ウィークリーレポート(2024年8月23日)

8月第4週の日経平均は週間で+0.79%、NYダウは+0.11%、ユーロストックス50+0.05%と、前週の大幅高の後だけに小幅な動きとなりました。

ジャクソンホールを前に足踏みとなった株式市場ですが、パウエル講演では「主要政策金利を引き下げる時が来た 」と9月FOMCでの利下げに明確なシグナルを送り、米国10年債利回りは前日比5bpt低下の3.79%、2年債利回りは8bp低下に3.91%と金利低下、為替市場では対ドルで円は一時144.05円まで円高ドル安となりました。VIX指数も前日比1.69pt下落の15.86ptまで低下し、利下げ期待によるゴルディロックス相場の反応となりました。
NYダウ、ナスダック総合指数ともに前日比上昇となりましたが、日経平均先物の夜間市場では円高が重しとなり金曜日中終値比▲130円安と反落しました。
IMM通貨先物市場の投機筋ポジションは22770枚の円買い越しとなっており、前週からやや減ったもののの、依然として円高へのベットに傾いており、9月FOMCへ向かって円買い/日本株売りの流れになる可能性もあります、

チャートパターンを見ると、強烈なリバウンドは2011年の震災時のコースを踏襲していますが、同じコースならば下落に転じる頃合いです。とはいえ下値目途は36630円までで2番底を目指すには浅く、軽い押し目といった水準です。日経VIは前週▲1.16ptの25.38ptまで低下しており、トレンドとしては落ち着きを取り戻す方向ですが、依然としてインプライドボラティリティ(オプションプレミアム)は平時よりも高い水準ですので、下落するようならば37500を中心レンジに想定したオプション売り戦略が良さそうです。


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JGBトレーディングフロア(2024年8月23日)

債券相場は下落。植田日銀総裁による国会閉会中審査での発言への警戒感が売りに繋がった。発言内容は、タカ派とハト派方向のどちらにも配慮したバランスを取った内容だったが、基本的に7月決定会合から変わっていない印象だとの見方もあり、その分売り圧力が勝った形。前日の米金利もジャクソンホール会合でパウエルFRB議長の基調演説を控えて、年内の積極的利下げを示唆することはないとの見方から上昇したことも、重しとなった。

【メモ】
<植田総裁の主な発言(出所:Bloomberg)>

【7月の利上げの背景】
展望リポートで示した見通しが期間後半に2%物価目標と整合的となっており、おおむね経済が見通し通りに推移していることを再度確認した / 円安による輸入物価の上昇リスクも考慮した / 0.25%は2%を超えるインフレ率と比べてもかなり低く、実質金利は大幅なマイナス / (景気刺激的でも抑制的でもない)中立金利も現在の短期金利よりも相応に高く、現状は緩和的な環境にある

【今後の金融政策運営】
金融市場の動向、経済・物価の見通しとリスクが見通しに及ぼす影響、7月の利上げの影響を見極めつつ、経済、物価が、日銀が見通す姿の通りに実現する確度が高まることを確認できれば、金融緩和の度合いを調整していくという基本的な姿勢に変わりはない

【中立金利】
現在の見通しでは2026年度後半に2%物価目標とおおむね整合的な水準に基調的な物価が上昇すると考えている / 見通しが本当に実現すれば、そういう時期に金融政策は中立的な状態になっている / 中立金利は基調的なインフレ率と自然利子率の和で、0.25%の政策金利は想定される中立金利の下限を下回っており緩和的だ

【金融市場の動向】
一方的な円安の修正が進んだ / 内外市場は引き続き不安定、高い緊張感を持って注視する

【市場や国民との対話】
市場とコミュニケーションを取り、適切に政策運営を行う / 政府と緊密に連携し、幅広い層に政策伝わるよう情報発信を行う

【日銀の財務のシミュレーション公表の是非】
将来の金融政策についてさまざまな思惑を呼び、不測の事態を招く懸念がある / 大規模緩和を終了したばかりで金利が非常に低いこと、中立金利には非常に高い不確実性があることから、公表することのマイナス面を考慮して公表してない


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JGBトレーディングフロア(2024年8月22日)

債券相場は中長期債と先物が下落。明日の植田日銀総裁の閉会中審査を控えて投資家の姿勢が慎重で、売りが優勢だった。この日の流動性供給入札がやや弱めの結果になったことも相場の重しになった。一方、利下げ観測の高まりを受けて米金利が低下する中、超長期債は買われた。ただ、ここへきて植田総裁が市場に動揺を与えるような発言を行うとは考え難く、また明日夜にはパウエルFRB議長のジャクソンホール会合での講演を控えており、それらを見極める姿勢から動きにくくなっている状況との見方のようだ。

【メモ】
☆流動性供給入札(411回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 -0.002%、募入平均利回り較差-0.005%、応札倍率3.05倍(前回3.26倍)。


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