債券相場は中長期債を中心に上昇。この日の5年債入札で、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が4.58倍と、2023年7月(4.68倍)以来の高水準となるなど、順調な結果となったことが追い風になった。午前に米国がイランを攻撃する可能性を示す報道もあったことで、リスク回避による金利低下を見込んだ動きもあったようだ。
一方、明日の財務省のPD懇談会での超長期債の発行減額が期待されていた中、入札1回あたりの減額規模が各年限1000億円との財務省案が判明し、30年債などには失望売りが出た。関係者によると財務省は25年度の国債発行計画を見直し、超長期債の発行を減額する見込みで、20年、30年、40年の各年限で、7月から1回当たりの発行額を1000億円減らし、その分2年債と割引短期国債の増額で対応、5年債の増額は回避された。また、買い入れ消却についてもPD会合で当局の考え方を説明する方向のようだ。
報道通りの内容で進むのであれば、超長期債の需給回復は難しいのではとの声も聞かれた。
【メモ】
☆5年債入札(178回、CPN1.0%)落札結果
最低落札価格100円03銭(0.993%)、平均落札価格100円08銭(0.982%)、応札倍率4.58倍(前回3.19倍)、(事前予想価格100円05銭)
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