8月第4週の日経平均は週間で+0.79%、NYダウは+0.11%、ユーロストックス50+0.05%と、前週の大幅高の後だけに小幅な動きとなりました。
ジャクソンホールを前に足踏みとなった株式市場ですが、パウエル講演では「主要政策金利を引き下げる時が来た 」と9月FOMCでの利下げに明確なシグナルを送り、米国10年債利回りは前日比5bpt低下の3.79%、2年債利回りは8bp低下に3.91%と金利低下、為替市場では対ドルで円は一時144.05円まで円高ドル安となりました。VIX指数も前日比1.69pt下落の15.86ptまで低下し、利下げ期待によるゴルディロックス相場の反応となりました。
NYダウ、ナスダック総合指数ともに前日比上昇となりましたが、日経平均先物の夜間市場では円高が重しとなり金曜日中終値比▲130円安と反落しました。
IMM通貨先物市場の投機筋ポジションは22770枚の円買い越しとなっており、前週からやや減ったもののの、依然として円高へのベットに傾いており、9月FOMCへ向かって円買い/日本株売りの流れになる可能性もあります、
チャートパターンを見ると、強烈なリバウンドは2011年の震災時のコースを踏襲していますが、同じコースならば下落に転じる頃合いです。とはいえ下値目途は36630円までで2番底を目指すには浅く、軽い押し目といった水準です。日経VIは前週▲1.16ptの25.38ptまで低下しており、トレンドとしては落ち着きを取り戻す方向ですが、依然としてインプライドボラティリティ(オプションプレミアム)は平時よりも高い水準ですので、下落するようならば37500を中心レンジに想定したオプション売り戦略が良さそうです。
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