ウィークリーレポート(2018年7月20日号)

前週の上昇もあり、総じて高値持ち合い気味の小幅な値動きの週となりましたが、週末金曜日の夜間市場において、
1. トランプ大統領がFRBの利上げ及びドル高を牽制、
2. 日銀のイールドカーブコントロール政策変更の記事によりJGB先物が急落、
と大きな動きが出てきました。

1のトランプ大統領のFRB批判についてはブラード・セントルイス連銀総裁がすぐさま「FOMCへ影響はない」と否定しましたが、米国債券市場では長短金利逆転にかけたポジションの損切り(短期債買戻し/長期債売り)が発生し長期金利が上昇となりました。
2の日銀の政策変更については、先週の当レポートで取り上げた内容ですが、改めて日経新聞・読売新聞が大きく取り上げたことで注目を集め、市場が反応したようです。

7/25(水)には米欧貿易協議が開催され、自動車関税などが話し合われる予定です。この協議自体は日本に直接関係はありませんが、今後日米で2国間貿易協定についての話し合いが行われる際、アメリカファーストを掲げるトランプ政権が自動車分野でどこまで強硬な態度に出るのかメルクマールとなりそうです。

トランプ大統領のドル高牽制のツイートおよび日銀の政策変更観測の報道によりドル円為替レートは111円台まで円高が進行しており、週明けの株価は上値が重たくなる展開が予想されますが、一方で、これまでマイナス金利による低収益化に苦しんでいた金融セクターにとっては明るい週となりそうです。
金利の上昇は成長株の評価にもマイナスの影響を与えますので、これまで株価の堅調であったグロース銘柄の変調にも気を付けたいです(2016年7月以降の金利上昇とグロース株の下落、バリュー株の逆襲が参考となりそうです)。
次回の日銀政策決定会合は7/31を予定されており、それまでに政策変更の可能性を織り込んでいくものと思われます。


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