株式市場概況
昨晩、ISM製造業指数が良好で米国の10年金利が前日比5ベーシスポイント上昇の2.35%となったことにより、為替市場で円安ドル高が進みました。その動きが好感され、日経平均株価は前日比で150円ほど高い20,192円で取引を開始しましたが、北朝鮮がミサイルを発射したことから、利食い売り優勢の展開となりました。後場には、引け後に北朝鮮が重大発表を行うとの発表を行い、下げ幅を広げ、一時日経平均は20,000円の大台を割り込む場面もありました。引けは切り返し、TOPIX指数は前日比‐0.29%の1,609ポイント、日経平均株価は‐0.12%の20,032円で取引を終えました。
引け後の北朝鮮の発表は、今朝、金正恩労働党委員長が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を命じたとのものでした。
セクター別では値上がりが9、値下がりが24、上昇率上位は輸送用機器、海運、鉱業、下落率上位はその他製品、サービス、空運でした。スタイルインデックスではコア30、TOPIXバリューの2つのみがかろうじて上昇となりました。下落率上位はマザーズ、東証2部、TOPIXスモールとこれまでのところ堅調だった小型株の下落が大きくなりました。セクター別で下落率トップとなったその他製品の下げをけん引したのは任天堂(前日比‐1830円・終値35,090円)でした。任天堂はここのところ上昇が継続してきましたが、足元、下げが大きくなっています。米国でハイテク株から銀行や鉱業関連へと資金がシフトしていることに重ねて、日本でもゲーム株から他への相場のけん引役の変化を予想する声もあります。小型株もマザーズ指数でみると今年に入り2割以上上昇しているため、物色先が大型株に変化するのかに注目したいところです。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-32.57ポイントの1149.62ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は32(13.6%)、下落銘柄数は198(83.9%)、変わらずは6(2.5%)、売買代金は前日比366億円の1621億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄は弁護士ドットコム(6027、前日比93、終値1,589)、レノバ(9519、前日比74、終値1,218)、比較.com(2477、前日比400、終値1,987)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比-180、終値6,030)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比-42、終値616)、そーせいグループ(4565、前日比-310、終値11,760)となりました。売買代金上位銘柄はインフォテリア(3853、前日比-19、終値1,220)、アンジェス(4563、前日比-38、終値712)、リミックスポイント(3825、前日比-89、終値1,336)でした。
マザーズ先物は前日比-23ポイントの1140ポイントで一日の取引を終えました。出来高は1371枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会