円高を受け小幅の下落(2017年6月15日)


株式市場概況

 昨晩の米国株はまちまちな展開となりました。FOMCでは予想通り25ベーシスポイントの金利引き上げが行われました。注目の今後の資産買い入れの縮小ですが、詳細な計画が発表されました。年内に縮小を開始し、当初の3ヵ月は国債月60億ドル、MBS月40億ドル減少させる。その次の3ヵ月は国債の縮小額を月120億ドルにし、MBSは月80億ドルにする。それを国債がつき300億ドル、MBSは月200億ドルになるまで続けるとのことだった。縮小ペースは思いの外緩やかだった。
 それよりも市場に影響を与えたのは午前中に発表された経済指標だった。5月の小売売上高(前月比)は‐0.3%と予想を下回り、消費者物価指数も前月比‐0.1%と若干弱い結果となりました。この弱い経済指標を受け、株価は下げ、金利も下げ、ドルは売られる場面があり、ドル円は1ドル=108.8円まで円高ドル安が進む場面がありました。
 このような動きを受けた日本株は、寄付き後は売り優勢で前日比マイナスで取引を開始しましたが、10時前には前日比でプラスまで上昇しました。しかし、その後は再び下げる展開となり、結局のところ前日で下げて取引を終えました。
 セクター別では値上がりが12、値下がりが21、上昇率上位はその他製品、建設、小売、下落率上位はゴム、鉄鋼、石油石炭となりました。内需関連が買われ、素材が売られました。スタイルインデックスでは米国の金利の大幅低下(10年金利が前日比8ベーシスポイント下げ2.12%となる)を受けて、REIT指数が+1.28%と大きく上昇しました。下落率上位はTOPIXバリュー、東証2部、TOPIXコア30でした。

 日本の経済指標では首都圏マンション販売(5月、前年比)が-13.3%(前回+38.6%)と4ヵ月ぶりの減少となりました。一戸当たりの価格、平米当たりの単価は共に2ヵ月連続で上昇、契約率も72.2%を回復と、内容はヘッドラインとは異なり好調なものとなっていました。

マザーズ市場概況

 マザーズ指数は前日比1.10ポイントの1139.65ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は82(34.6%)、下落銘柄数は150(63.3%)、変わらずは5(2.1%)、売買代金は前日比252億円の1750億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比52、終値491)、リミックスポイント(3825、前日比176、終値1,450)、アンジェス MG(4563、前日比59、終値762)、下落寄与度上位銘柄はエニグモ(3665、前日比-259、終値1,915)、そーせいグループ(4565、前日比-140、終値11,280)、ミクシィ(2121、前日比-40、終値6,630)となりました。売買代金上位銘柄はアンジェス MG(4563、前日比59、終値762)、リミックスポイント(3825、前日比176、終値1,450)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比52、終値491)でした。

マザーズ先物は前日比0ポイントの1117ポイントで一日の取引を終えました。出来高は383枚でした。



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