地政学リスクを意識し株価は下げる展開に(2017年4月4日)

株式市場概況
 TOPIX指数は前日比-12.49ポイント(-0.82%)の1504.54ポイント、日経平均株価は-172.98ポイント(-0.91%)の18810.25ポイントと下落しました。昨晩の米国株は小幅安だったものの、米国金利の低下幅が大きく、為替でドル安が進行しました。日本市場でもドル安の流れが継続し、ドル円は1ドル=110円40銭(昨日の引けでは1ドル=111円50銭)となり、株価も弱い展開となりました。特にこれまで堅調だった小型株の下落が目立ちます。
 下落幅が大きくなった要因には、北朝鮮情勢が不透明化してきたことが挙げられます。昨日、米国のトランプ大統領が北朝鮮に関して「北朝鮮の核の脅威を取り除くために、米国が単独行動をとる」と発言を行いました。それに続き日本の駐韓大使が帰任したことが、有事の際の法人対応に向けてではないかとの見通しが浮上し、地理的に近い日本株を手じまう動きが出ました。地政学リスクが懸念される際に買われる石川製作所(6208、前日比150円、終値1,012円)はストップ高まで買われました。
 セクター別では石油・石炭、陸運、電気ガスが上昇し、海運、証券・商品、非鉄金属の下げ幅が大きくなりました。スタイルインデックスは全て下落し、前述したよう、マザーズ、東証2部、TOPIXスモールの下げ幅が大きくなりました。

 
 昨晩はロシアでテロもあり、若干地政学リスクが意識される展開となっています。米中首脳会談では北朝鮮の核に関しても話されるようで、中国が何らかの良い提案を行うことが期待されます。

マザーズ市場概況
 マザーズ指数は前日比-34.22ポイントの1029.06ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は11(4.9%)、下落銘柄数は213(94.7%)、変わらずは1(0.4%)、売買代金は前日比347億円の1586億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比40、終値5,460)、アカツキ(3932、前日比80、終値4,850)、リボミック(4591、前日比17、終値760)、下落寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比-74、終値846)、CYBERDYNE(7779、前日比-37、終値1,556)、ACCESS(4813、前日比-89、終値937)となりました。売買代金上位銘柄はジーエヌアイグループ、ミクシィ、そーせいグループ(4565、前日比-20、終値10,540)でした。

マザーズ先物は前日比-38ポイントの1004ポイントで一日の取引を終えました。出来高は821枚でした。



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