債券は超長期債中心に下落。前日の英国で財政拡大懸念から金利が急騰し、米長期金利も上昇した流れを引き継いだ。また、この日30年債入札で最低落札価格が事前予想を下回る弱めの結果となったことも下げにつながった。応札倍率は前回から上昇するも、発行額が減った分が反映されたもので超長期債の安定的な消化に安心感を持てるような結果ではないとの見方。
ただ、英国で財政拡張懸念から長期金利が大きく上昇した直後というタイミングの悪さもあり、超長期債に比べて中長期債の下げが相対的に小さい点を踏まえれば、やや行き過ぎの感もあるとの声も聞かれた。そのほか、この日は日銀政策委員のうち、タカ派と目されている高田審議委員の講演内容に注目が集まったが、日銀総裁はじめほかの委員の発言を踏襲しており影響は限定的だった。
【メモ】
☆30年債入札(87回、CPN2.8%)落札結果
最低落札価格99円55銭(2.817%)、平均落札価格99円86銭(2.808%)、応札倍率3.58倍(前回2.92倍)、(事前予想価格99円75銭)
☆日銀高田審議委員挨拶要旨「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(三重県金融経済懇談会)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250703a1.pdf
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