4月第第2週、日経平均株価は▲0.58%、NYダウは+4.95%、ユーロストックス50は▲1.87%となりました。
週足ベースで見れば小幅な下落ですが、4/7(月)には歴代3位となる2644円安、4/10(木)には歴代2位となる2894円高と、昨年8月以来の大荒れの相場となりました。
チャート上でも31000円前後で安値を付け切り返す形が昨年8月の下落と似ていますが、クラッシュ後の価格変動の高さは昨年以上のものとなっており、まだまだ予断を許さない状況と言えます。
また、S&P500の調整局面入りアノマリーでは、やはり1998年と同じく20%ドローダウン手前で反発となっており、上昇も速度が異なるものの値幅は10%ドローダウン手前までとなっています。1998年のアジア通貨危機/LTCM破綻時の混乱は、VIX指数が連続48営業日30pt超で推移するという状況でした。足元では、7営業日連続で30ptを超えており、アノマリー継続ならばまだまだボラタイルな展開が継続しそうです
4/10(木)の大幅高は、前日に発効した相互関税(対日24%)の90日間の暫定的な停止がきっかけとなりました。
しかしながら、ベースとなる10%の関税は発効しており、また、自動車・鉄鋼の関税25%も発動済みということで、相互関税24%を延期したところで、昨年末の環境へ元通りというわけではなく、やはり、マクロ環境としては下押しへの要因が続くものと思われ、昨年8月とは異なり、38000円-40000円のレンジには収束しないと思われます。
ストラテジーに関しては、VIX 40.53pt、日経VI 44.36ptと非常にオプションIVの水準が高くなっており、ボラティリティの買いよりは売りの方が魅力的に見えます。先週に引き続き、プット売り+先物売りのカバードプットが有効に見えます。
4月の業種別騰落率を見ると、小売、食料・不動産など内需株が上位にランクインしており、内需/低ボラティリティ銘柄の相対パフォーマンスは引き続き強いものと思われます。しかしながら、対TOPIXで下落がマシというレベルなら、カバードプットで利益を狙いに行った方がいいかもしれません。
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